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1月8日事件=最高裁命令で49人再逮捕=アルゼンチンなどに160人逃亡中=電子足輪外す等規則不遵守

2024年6月8日

襲撃事件の光景(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)
襲撃事件の光景(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

 連邦警察は6日、昨年1月8日に起きた、三権中枢施設襲撃事件の襲撃犯として逮捕され、釈放後に規則を破った逃亡者を再逮捕する一大作戦を展開し、49人を逮捕した。連警によると、まだ逃亡中の容疑者は160人おり、その中の65人がアルゼンチンに国外逃亡していることがわかっている。同日付G1サイト(1)が報じている。
 この日の捜査は1月8日襲撃事件の捜査である「レザ・パトリア作戦」の一環で、全国18州と連邦直轄区で逃亡者の捜索が行われた。目的は、拘束後に釈放されたが、釈放時に定められた規則を守っていない容疑者や受刑者を再逮捕することだった。
 彼らが破った規則とは、自宅軟禁を命じられているにもかかわらず、「電子足輪を許可なく外す」「指定された住所以外のところに行く」などで、逃亡を試みた者も少なくないという。出された逮捕令状は209件に及んでいた。
 今回の捜査での再逮捕者は49人で、サンパウロ州の17人を筆頭に、ミナス・ジェライス州と連邦直轄区各7人、パラナ州5人、マット・グロッソ州4人、サンタカタリーナ州3人、バイア、ゴイアス、南マット・グロッソ、エスピリトサント、パラー州で各1人となっている。
 さらに160人が現在も逃亡中で、そのうちの65人はアルゼンチンに逃亡したこともわかっている。これらの容疑者は全国逮捕命令バンク(BNMP)に登録されており、連警は引き続き捜査を行う意向だ。
 連警によると、襲撃事件の容疑者や有罪判決者らは国境を越えることが禁じられているが、それにもかかわらず、アルゼンチンに出国した人物が相当数いることが明らかになっているという。連警は何者かがアルゼンチンへの出国を容易にした可能性があるとして、ほう助者の捜査も行う見込みだ。また、アルゼンチンのミレイ大統領の政権に対し、逃亡者の送還を求める意向も固めている。
 今回の捜査は、連邦議会で襲撃事件の容疑者に対する恩赦法案審議への準備が進められているとの報道が起きている最中に行われた。G1サイトなどによると、この法案を進めているのはボルソナロ前大統領自身で、連邦議会内の支持派議員らに圧力をかけているという。この法案は2022年の大統領選挙後から準備が進められていたもので、今年に入ってからは提案を進める動きが強くなっている
 ボルソナロ氏の側近によると、前大統領は2026年の大統領選への出馬禁止撤回に対しても動いてはいるものの、それが起こる可能性は極めて低いと予想されているため、恩赦法案に力が入っていると報じられている。襲撃事件に関してはボルソナロ氏も捜査対象に含まれているためだ。
 同法案の報告官はすでに、ロドリゴ・ヴァラダレス下議(ウニオン)に決まっている。同下議は、2022年の大統領選でボルソナロ氏が落選した後に行われた抗議活動にも参加している。
 ヴァラダレス下議は、この法案の対象にボルソナロ氏を含める可能性について訊かれ、「私自身の大統領候補ではあるが、今はそのタイミングではなく、本人も含めないようにと言っている」との表現で否定している。


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