セレソン=エンドリックが3戦連続ゴール=終了間際にメキシコを振り切る

8日、米国で行われたサッカーの親善試合、対メキシコ戦で、ブラジル代表(セレソン)は試合終了間際に17歳のエンドリックが3戦連続ゴールを決め、3―2で勝利した。
エンドリックは当初、先発出場と伝えられていたが、予想を裏切ってのベンチスタート。8日はエース格のヴィニシウス・ジュニオルやロドリゴも先発しなかった。(1)
通常だと控え選手がメインの攻撃陣となったセレソンだったが、前半の試合を押し気味に進めたのはセレソンの方だった。開始5分、ペナルティエリア前でサヴィーニョからのパスを受けたアンドレアスが、ディフェンダー陣を抜き去り、1点を先制した。
セレソンは後半9分にもマルチネッリのゴールで2点目。この時点では楽勝に見えた。
だが、後半28分、パケターが中盤でパスを受け損なったことでカウンターにあい、メキシコに1点を返されると、アディショナルタイムの2分にコーナーキックから生まれたチャンスに、メキシコのマルティネスがヘディングシュートでゴールを狙った。これはキーパー、アリソンの好捕にあったが、弾いた球をマルティネスが押し込み、同点とされた。
これで、引き分け濃厚との見方が強くなったが、アディショナルタイムの6分、中盤左からドリブルで上がった途中出場のヴィニシウスがペナルティ・エリア中央に絶妙な長いクロスをあげると、同じく途中出場のエンドリックがジャンプして直接ヘディングシュート。これが相手ゴール右隅に突き刺さった。大喜びしたエンドリックはシャツを脱いで、観客に雄姿をアピールした。
エンドリックはこれで、3月のイングランド、スペイン戦に続く3戦連続ゴールとなり、ペレが17歳の時に作った記録に並んだ(2)。