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負債抱える家庭は年末80%へ=増加傾向、返済遅延高止まり

2024年6月11日

金銭管理、財政教育は大きな課題の一つ(©Jose Cruz/Agencia Brasil/Arquivo)
金銭管理、財政教育は大きな課題の一つ(©Jose Cruz/Agencia Brasil/Arquivo)

 10日発表の消費者の負債・債務不履行全国調査(Peic)によると、5月の時点で何らかの負債を抱えている家庭は78・8%で、3カ月連続で前月を上回ったと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
 同調査は全国財・サービス・観光商業連合(CNC)が毎月行っている。5月の数字は4月の78・5%や昨年5月の78・3%を上回っており、2022年11月以降で最高だという。
 CNCによると、経済基本金利(Selic)が下がったこともあり、融資をうける家庭が増えているという。この数字にはクレジットカードを使っている人や分割払いを利用している人も含まれており、負債を抱えていると債務不履行は同義ではない。
 問題となるのは、返済能力を超えた負債を抱えている家庭や債務不履行の家庭で、5月に重度の負債を抱えていた家庭は、4月の17・2%を上回る17・8%に増えた。
 他方、返済や支払いが遅れたものがある家庭は4月と同率の28・6%で、昨年同月を0・5%ポイント(PP)下回った。
 負債を払えないという家庭は12%で、4月より0・1PP下がったが、昨年同月より0・2PP高い。
 借金の主な原因はクレジットカード86・9%、払込票16・2%、個人信用9・8%などで、特別小切手は2010年調査以来で最低の3・9%だった。
 CNCは、負債を抱える家庭は12月の時点で80・4%になると見ている。


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