アルゼンチン政府=「恩赦の協定結ばない」=襲撃事件の容疑者に対し

アルゼンチンのミレイ政権は19日、2023年1月8日の三権中枢施設襲撃事件で逮捕され、保釈後に同国に逃げてきた伯人容疑者たちに対し、政治的恩赦などの協定を結ぶことを否定した。19日付フォーリャ紙(1)が報じている。
これは19日、ミレイ政権の広報担当官のマヌエル・アドルニ氏がカーザ・ロザーダ(大統領府)で行った定例会見で明らかになったものだ。アドルニ氏は材陣から尋ねられて、「誰かと協定を結んだりすることは断じてない」と強い口調で語っている。
アドルニ氏はその理由について、「仮にブラジルの司法がそのようなことを求めてきたら、我が国の司法機関がそれに従って対応する。政府としては司法の判断に従うまでだ」としている。
現在、アルゼンチンには、ブラジルから逃れた襲撃事件の容疑者が60人以上滞在していると考えられている。彼らがアルゼンチンに逃げた理由としては、親ボルソナロ派のミレイ大統領が自分たちのブラジルでの政治的な迫害を認め、恩赦を与えてくれるのではないかとの期待があると思われている。