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南部、南東部に強い寒波=RS州では再び洪水発生

2024年7月2日

霜に覆われた丘陵地(São Joaquim Online/Divulgação)
霜に覆われた丘陵地(São Joaquim Online/Divulgação)

 暦の上の冬に入って最初の強い寒波が入り、6月30日以降、南部や南東部では軒並み、今年一番の寒さを記録していると6月30日、7月1日付G1サイトなど(1)(2)(3)(4)(5)(6)が報じた。
 6月30日の全国での最低気温は、サンタカタリーナ(SC)州ウルペマで記録したマイナス7・2度だ。同州ではサンジョアキンでマイナス6・7度、ウルビシでマイナス5・7度、パイネルでマイナス4度、ボカイナ・ド・スルでマイナス3・2度のように、零下の所が続出。体感温度はマイナス20度に達し、滝や湖面が凍った所もあった。
 リオ・グランデ・ド・スル(RS)州でも、サンジョゼ・ドス・アウゼンテスのマイナス4度のように、零下を記録した市がある。また、零下にはならなかったがポルト・アレグレは5度。パラナ州でもクリチバ2度、フォス・ド・イグアス5度など、南部3州は寒さが厳しい。
 SC州では1日も、ボン・ジャルジン・ダ・セラのマイナス6・62度、ウルペマのマイナス6・17度、サンジョアキンのマイナス4・17度など、31市で零下を記録。降霜や湖面凍結を見た他、路面凍結を避けるために警官が塩を撒く姿などが見られた。
 1日はフロリアノポリスでも2・32度を記録。RS州ポルト・アレグレやパラナ州クリチバでも2~3度台だった。
 寒波の影響はサンパウロ州やリオ州でも出ており、サンパウロ市では6月30日に路上生活者を夜間の収容施設に連れて行く活動を再開。リオ市では寒さと高波といった問題が出ている。
 ただし、6月30日付G1サイト(6)によると、中央部から南部での寒波の影響は短期間で、2日には寒冷前線が海上に抜け、気温が上がり始める。この冬の気温は平年より高めで、雨は少ない見込み(乾燥傾向)。次回の寒冷前線到来は7月後半で、8月にも強い寒波が来ると見られている。
 異常気温や不規則な雨は、中央部に居座った大気団が寒気団の侵入を阻んでいることや、大西洋の海面温度が高く、通常は強い寒冷前線をもたらすラニーニャ現象による影響のパターンを変えることが原因のようだ。
 なお、6月30日付コレイオ・ブラジレンセなど(7)(8)によると、4月末からの豪雨で大水害が起きたRS州では、寒冷前線に伴う雨や海上からの強い風で、グアイバ湖の水位が上昇し、ポルト・アレグレ市などで再び洪水が発生。同州では今後5~10日はまとまった雨は予測されておらす、グアイバ湖の水位は徐々に低下する見込みだが、6月28日付アジェンシア・ブラジル(9)によると、大水害による死者は179人に増えた上、34人が今も行方不明のままだ。寒さが厳しい中での再度の洪水で家に戻れない人も含め、避難所収容者は約7千人おり、部分的または全面的に通行不能な幹線道路も80カ所残っている。
 全国輸送インフラ局(Dnit)は6月27日、洪水後の損壊で5月12日から通行止めとなっていた州道116号線カシアス・ド・スル~ノヴァ・ペトロポリス間の橋修復のため、残骸を爆破。新しい橋は8カ月で完成する見込みだ〈6月27日付アジェンシア・ブラジル(10)参照〉。

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