ボルソナロ=極右集会で大統領選へ意欲=ミレイも駆けつけて擁護

7日、サンタカタリーナ州バルネアーリオ・カンボリウーで国内最大級の極右集会が行われ、ボルソナロ前大統領が参加。2026年大統領選への逆転出馬へ意欲を示した。同日付フォーリャ紙(1)が報じている。
壇上に立ったボルソナロ氏は、2026年の大統領選について、「必ずや風向きが変わるはずだ」と出馬への自信を見せ、集まった4千人の観衆を沸かせた。
前大統領は二つの訴状により、選挙高裁から2030年までの8年間、出馬が禁止されている。だが、同氏がこう主張する背景には、大統領選直前に選挙高裁長官がカシオ・ヌーネス・マルケス氏、副長官がアンドレ・メンドンサ氏と、自身が選んだ2人の最高裁判事が就任することが決まっているためで、その時に選挙高裁から有利な判決を得られるだろうと見ているからだ。
この会合ではタルシジオ・デ・フレイタス聖州知事(共和者・RP)も壇上に立ち、「ボルソナロ氏が2026年に保守を率いられる状況になるよう、しばしの辛抱をお願いしたい」と訴えていた。
また、この大会にはアルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領が、パラグアイでのメルコスル首脳会議をキャンセルして参加。演説ではボルソナロ氏は「政治的迫害にあっている」と擁護。また、ルーラ大統領の名前は出さなかったものの、左派政権の国々に対する批判も行った(2)。
ボルソナロ氏が2026年の大統領選に出馬するには、選挙高裁で2度、出馬禁止取り消しの判決を得た後、最高裁の全体審理で2度、出馬許可の判決を得ることが必要だ(3)。