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ルーラ「共和党はこれを利用する」=トランプ銃撃事件に不安表明=米大統領選への影響認める

2024年7月18日

取材でのルーラ大統領(Rafa Neddermeyer/Agencia Brasil)
取材でのルーラ大統領(Rafa Neddermeyer/Agencia Brasil)

 ルーラ大統領は16日に行われた取材で、13日に起きた米国でのドナルド・トランプ氏襲撃事件を改めて強く非難し、共和党はこの出来事を「利用しようとする」と信じていると語った。同日付G1サイト(1)などが報じている。
 この発言は、16日に大統領がレコルデ局の取材に応じた際に飛び出したものだ。ここでトランプ氏襲撃事件のことについて尋ねられたルーラ氏は、「いかなる暴力も吐き気がするものだ。それがトランプ前大統領でなく、どこかの内陸部の地方の市長や議員に対するものであっても同様だ。政治的主張の違いは乗り越えるべきなんだ」と語った。
 大統領は続けて、社会を震撼とさせたトランプ氏への襲撃事件が大統領選に影響を及ぼしうるかと聞かれ、その可能性はあるとしながらも、「私が思うに、トランプ氏はその利点を使わない方向にならざるをえないと思う。襲撃された直後に拳を上げたあの写真以上に最高のイメージのものはもう出ない。(対抗の)民主党は、あの件を手柄にさせないよう、手を替え、品を替えて挑んでくるだろう」と答えた。
 ルーラ氏がこのようにトランプ氏への賞賛を行わなかったのは、左派と保守派の間での政治的方向性の違いもさることながら、トランプ氏が必ずしも暴力の被害者だけではないとする世論も存在するためだ。
 ルーラ氏は穏健な表現に終始しているが、16日付エスタード紙によれば、過激な発言が目立つ労働者党(PT)党首のグレイシ・ホフマン党首は同日、この前米大統領暗殺未遂事件をSNS(https://www.instagram.com/p/C9fbf35NrXL/)で嘲笑したという。
 襲撃時の様子を、右手にホットドックを掲げて耳にそのケチャップがかかったドナルド・ダックという風刺画(漫画家クリス・ベクター氏)にたとえて、自分のSNSに投稿したからだ。銃で撃たれて耳から出た血は、ケチャップの染みのように見えると示唆している。 ルーラ大統領は事件直後にトランプ氏への連帯を示し、暴力を憎む声明を出しており、15日にも重ねて、「その主張が右であろうが左であろうが、誰にも暴力を受ける言われはない」とし、「この件で誰が勝つか負けるかなどは分からない。一つだけ言えるのは、暴力が使われたことで民主主義が負けたということだ」と語っていた。
 暴力以外での話題では、財政均衡法(アルカボウソ)が2024年分に関して定めたノルマに関して訊かれて「必ず守る」と前置きしつつも、「もっと重要なことがあるのなら、目標を設定してそれを達成する義務はない。この国はとても大きく、大きな力を持っている。小さいのは、この国の指導者の頭と、一部の投機家の頭だ」と述べて市場の反発を呼び、16日の株価を再び下げた。


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