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RS州大水害=SF空港で乗降客に対応=10月には発着便も再開

2024年7月18日

浸水被害直後のSF空港(©Rafa Neddermeyer/Agencia Brasil)
浸水被害直後のSF空港(©Rafa Neddermeyer/Agencia Brasil)

 【既報関連】リオ・グランデ・ド・スル(RS)州では4月末からの豪雨による大水害後、再建・復興への取り組みが進んでおり、ポルト・アレグレ市のサルガド・フィーリョ(SF)国際空港も10月から部分的に操業再開との見通しが発表された。
 SF空港は同州内唯一の国際空港で、国内でも利用客が多い空港10港の一つだが、グアイバ湖の水位上昇で滑走路が冠水。5月3日に閉鎖された。以来、同州発着の国際便は運航されていない。国内便は同州5カ所とサンタカタリーナ州2カ所の7空港に振り替えて運航されているが、本数は大水害前を大幅に下回っている。
 同空港は長期間の浸水で滑走路やその下の土壌の状態の検査や修復が必要となり、12月半ば以降でないと通常営業は不能とされていた。
 だが、16日付アジェンシア・ブラジル(1)によると、シルヴィオ・コスタ・フォーリョ港湾空港相が16日に同空港の運航会社フラポルトの役員と会合を持ち、同空港は10月から部分的に運航を再開すると発表したという。
 同空港の営業再開は段階的で、15日にはチェックインなどの乗降客への対応を再開(15日付アジェンシア・ブラジル(2)参照〉。現時点では同空港からの発着便は運航されていないため、チェックインを済ませた乗客はカノアス市の空軍基地に運ばれ、同基地発の便を利用する。また、同基地に到着する便の利用客はSF空港まで運ばれ、荷物を受け取ってから帰宅となる。
 乗降客用ターミナルが機能するのは6~21時。搭乗手続きは出立予定時刻の1時間半前に打ち切られるため、空港側は出立予定時刻の3時間前に着くよう求めている。また、当面のチェックインや手荷物検査、身体検査は3階の国際便用ロビーを使って行われている。
 10月からは同空港発着便の運航を再開するが、この時点までに修復される滑走路は1700メートルのみのため、発着便は国内便と貨物便を合わせて1日50便、週350便に限定される。
 滑走路全体の修復が完了する12月からは、国際便も含めて、大水害前の水準での営業が行われる予定だ。
 なお、11日付G1サイトなど(3)(4)によると、民間航空庁(Anac)は10日、カノアスの空軍基地発着便数を週49便から87便に増やすことを決めた。これは、空軍基地での民間機の運航を24時間体制とすることで実現し、週間の利用客は3万5千人に増える見込みだ。新しく運航が始まる便は21時から7時半までの夜間発着便で、運航数拡大は、SF空港との間の乗客や荷物の輸送手段や新しく加わる便の運航会社との間の調整具合を見ながら、10~15日をかけて行われるという。


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