ルーラ=APEC首脳会議に参加=中国との関係強化目指す

ルーラ大統領(労働者党・PT)は16日、11月にペルーで開催されるアジア太平洋経済協力(APEC)フォーラムの首脳会議に招待されたことを明らかにし、ブラジルと中国の関係強化を目的に、同会議に出席する意向を示した。同日付ヴァロール紙など(1)(2)が報じた。
これは、大統領府で開かれたブラジル食品産業の企業家たちとの会議の中で明かされた。同会議にはジェラルド・アルキミン副大統領兼商工開発相(ブラジル社会党・PSB)、社会経済開発銀行(BNDES)のアロイジオ・メルカダンテ総裁、ブラジル食品工業連盟(ABIA)の代表者などが参加していた。
ルーラ氏は「ペルーで開催されるAPECの首脳会議に我々は招待された。ブラジルにとって初めての機会であり、多忙なスケジュールの中だが、私は既に参加を表明した。ブラジルが中国の世界に入り込むチャンスであり、商業的に太平洋をどう活用できるかを知りたいと考えている」と述べた。
さらに、「中国は広域経済圏構想である『一帯一路』について議論したがっているが、我々はブラジルが何に関心を持ち、何を必要としているのか、商業的観点から太平洋をどう攻略できるのかについて議論するつもりだ」と付け加えた。
ルーラ大統領は今年6月、年末にリオで開催予定のG20首脳会議の際に、習近平国家主席と二国間会談を行うと発表し、中国との「戦略的パートナーシップ」を積極的に発展させることが重要だと述べていた。
APECは、東南アジアおよび環太平洋諸国の統合を目指し、1989年に設立された地域連合であり、米国や中国、日本を含む21カ国が参加している。その主な目的は、貿易・経済関係の発展、投資協力の強化、地域住民の生活の質の向上、文化・科学技術分野における協力だ。今年の議長国はペルーで、8月には高級実務者会合と関連会合など、9月には中小企業担当大臣会合、10月には財務大臣会合が行われる。11月はペルーの首都リマで10〜16日に、閣僚会議と首脳会議が開催される。