連邦政府=150億レの予算を凍結=赤字見込みは280億レ

ハダジ財相が18日、今年度予算を150億レ凍結することと、年度末の基礎的財政収支の赤字額は財政均衡法で定めた上限に近いものになる可能性があることを発表した。
予算凍結が避けられないことは数日前から囁かれており、規模や内容に市場の目が集中する中での発表は、ルーラ大統領、ハダジ財務相、シモネ・テベテ企画予算相、エステル・ドウェック公共サービス管理革新相、ルイ・コスタ官房長官による会合後に行われた。
18日付G1サイトなど(1)(2)(3)によると、閣僚4人による記者会見では、上半期の歳入はインフレ率を差し引いた実質で8・5%増えたが、支出は10・5%増えており、財政均衡法に基づく財政枠組を順守するには150億レの支出抑制が必要であることが明らかにされた。
ハダジ財相は、112億レは財政均衡法で定めた支出の増加を実質的な歳入増の2・5%までに抑えるという基準を超える可能性があることで導入される予算凍結で、38億レは収入と支出の予測が財政目標と一致しない場合に導入される偶発的な支出抑制であることも明らかにした。偶発的な支出抑制は歳入が歳出を下回ったことが原因で、歳入が歳出以上に増えれば解除される可能性がある。
予算凍結を恐れた閣僚や政府機関関係者は会合前にルーラ大統領や官房長官を訪ね、凍結回避に努めたが、省庁毎の支出カット額は、22日に行われる財政収支報告と共に発表される予定だ。
18日付G1サイト(4)によると、会見の最後に出た「ルーラ氏説得は大変だったか」との問いには、テベテ企画相が「簡単だったわよ」と答えた。ハダジ財相も、凍結規模を明らかにしたことが大統領も了承済みである証拠で、市場で憶測が飛び交うのを避けるために予算凍結額を明かしたと語っている。
ハダジ財相は会見で、年末時点の基礎的財政収支の赤字額は財政均衡法で定めた上限に近くなる可能性も示唆した。上限は国内総生産(GDP)の0・25%で、具体的な額は約280億レとなる。今年度予算案の基礎的財政収支目標は赤字ゼロだが、連邦政府は既に基礎的財政収支の赤字額ゼロは来年の目標とする方針を示唆していた。
支出が抑制される分野は皆が注目しているが、テベテ企画相は既に始まった経済活性化計画(PAC)の事業継続のための支出や社会福祉関連の支出は凍結の対象としないことを明言している(18日付G1サイトなど(5)(6)(7)参照)。
18日付G1サイト(8)によると、マンスエト・アルメイダ国庫庁元長官は、経済スタッフが支出制限額を明らかにしたことで市場が落ち着くとの見解を表明している。