中銀=地域経済活動指数を発表=南大河は前月比で9%減

中銀が17日、5月の地域経済活動指数(IBCR)を発表したと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。同指数は中銀経済活動指数(IBC‐Br)の地方版で、5地域13州の経済活動を計測しているが、地理統計院(IBGE)の国内総生産(GDP)とは計測方法が異なる。
5月の動きで最も目立ったのは、大水害に見舞われたリオ・グランデ・ド・スル(RS)州の指数が4月比で9%、前年同月比で3・9%落ち込んだことだ。前月比で9%という数字は、IBCRの集計が始まった2002年以降で最大だ。
RS州の落ち込みなどを受け、南部の指数は前月比で3・3%減となったが、昨年同月比では0・7%増を記録した。
地域別では中西部が前月比で2・2%増、南東部が同0・4%増を記録した一方、、北部は0・3%、北東部も1%減少した。ただし、昨年同月比では、中西部3・6%、北東部3・1%、南東部2・7%のように全地域で伸びている。
5月の指数はRS州で起きた大水害による経済活動の落ち込みを示す最初の指数の一つだ。国税庁は6月に同州の5月の連邦税徴収額はインフレ調整後の昨年同月比で440万レ減と報告したが、同庁は同州での徴税を2~3カ月先延ばししており、額面だけでは比べられない。
なお、月別指数が伸びた州はパラーの2・8%やセアラーの2%、エスピリトサントの1・8%など。減少したのはRSやサンタカタリーナ1・1%、ミナス0・5%などだ。