歳入が予想以上伸びる=上半期は実質9・08%増

国税庁が25日、上半期の連邦政府歳入は予想以上伸び、名目上で13・6%、実質では9・08%増となる1・289兆レアルに達したと発表したと同日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)が報じた。
6月の連邦歳入は2088億レアルで、広範囲消費者物価指数(IPCA)を差し引いた実質で11・2%増を記録した。
国税庁の管轄の歳入は上半期に1・234兆レアルを記録し、実質で8・93%伸びた。6月の収入は2千億レアル強で実質9・97%増だった。
上半期の徴収額増加は工業生産、商品やサービスの販売、給与総額の増加に見られる経済活動の活性化や、社会保険融資納付金(Cofins)や社会統合基金(PIS)/公務員財形計画(Pasep)の増加などによる。上半期のCofinsとPIS/Pasepは2562億レアルで、実質で18・79%増えた。
また、独占的資金への課税により、資本にかかる源泉徴収所得税(IRRF)が、実質で20・59%増の729億レアルを記録。個人の所得税(IRPF)398億レアルも、実質で21・26%増えた。
社会保障収入は3169億レアルで、実質成長率は5・37%だった。社会保障収入の伸びは給与総額が実質で7・06%伸びたことによる。ただし、大水害が起きたリオ・グランデ・ド・スル州の自治体に対する社会保障負担金と簡易国民負担金の徴収は延期されており、社会保障歳入による税補填額は昨年同期を14%上回った。
リオ・グランデ・ド・スル州大洪水による上半期の歳入損失は80億レアルと見られている。