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ベネズエラ大統領選=ブラジル選挙高裁が監査を拒否=マドゥーロの侮辱発言に抗議

2024年7月26日

選挙高裁 (Marcelo Camargo/Agencia Brasil)
選挙高裁 (Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

 【既報関連】ベネズエラのニコラス・マドゥーロ大統領の侮辱発言を受け、ブラジルの選挙高等裁判所が28日に行われる同国の大統領選への監査団派遣を中止すると発表した。24日付G1サイト(1)などが報じている。
 この決定は24日夜、行われた。選挙高裁は17日に28日の大統領選に監査団を送ることを正式に発表していたが、マドゥーロ大統領が23日、ルーラ大統領の発言を批判すると共に、「ブラジルでは1票たりとも票の見直しをしていない」と、選挙高裁の働きを無視した根拠のない発言を行った。
 選挙高裁は声明で「虚偽の情報を流されたが、ベネズエラとは異なり、ブラジルの選挙は安全で、監査も行われている」とし、改めてマドゥーロ氏の発言を否定。その上で、「今度の日曜日(28日)に行われる大統領選で、ベネズエラの全国選挙委員会から監査に参加するよう招待を受けていたが、断ることにした」と発表した。
 マドゥーロ大統領は先週、「もし自分が落選したら血の海になる」と、大統領選の透明性や選挙後の懸念を招く発言を行っており、ルーラ大統領がこの発言にショックを受けたと語ると共に、選挙結果は受け入れなければならないと語ったが、それにマドゥーロ氏が反発。それがブラジルの選挙高裁批判にもつながっていた。
 対立候補のエジムンド・ゴンザレス氏はルーラ氏に対するマドゥーロ氏の対応に対し、「民主主義国として不適切」として批判している。(2)
 今回の選挙の世論調査ではエジムンド氏支持が6割と、マドゥーロ氏の約2倍の差をつけ、有利とされているが、EUは既に選挙監査を拒否されており、ブラジルも監査団を送らなくなったことで集計の正当性が不透明なものとなっている。
 なお、大統領付外交問題特別顧問のセルソ・アモリン氏は大統領選監視のための同国行きを維持する意向だ。


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