パリ五輪=日本人相手の負け続く=29日までに2勝9敗

パリ五輪が始まって以来、ブラジル勢が日本の選手と対戦することが多く、29日現在で2勝9敗と負けが込んでいる。29日付フォーリャ紙(1)が報じている。
ブラジルたちの「日本の選手に負けた」との印象は、28日により強く印象づけられた。それは、各種メディアが今大会では「ブラジルで最も金メダルに近い」一人としていた女子スケートボードのライッサ・レアルが日本人選手2人に敗れ、銅メダルに終わったところから始まった。
この日は、人気種目の女子サッカーでも、終盤までは1対0でリードしていたブラジル代表が、アディショナル・タイムで一気に2点を奪われ、日本に逆転負けを喫した。また、男子柔道66キロ級のウイリアム・リマは阿部一二三に敗れ、銀メダルに終わった。
29日も女子柔道57キロ級でリオ五輪金メダリストのラファエル・シルヴァが3位決定戦で舟久保遥香に敗れ、メダルを逃した。28、29日は柔道やスケートボードだけでなく、女子ラグビーやバドミントンでも日本選手に負けるパターンが続いた。
そうした状況下、ブラジルのネットが相次ぐ日本勢への敗戦で荒れた。中には、「ジーコが日本にサッカーを教えに行くから悪いんだ」などという的外れの声も上がっていた。
29日までのブラジル側の勝利は、28日の女子ビーチバレーでカロル/バルバラ組が石井/長谷川組に勝ったのと、29日のサーフィンの準々決勝で、金メダルの期待がかかるガブリエリル・メジーナがカノア五十嵐を破ったのみだ。
カノアは東京大会でメジーナに勝っていただけに、ブラジルのファンは喜んだが、その一部はカノアのSNSの公式アカウントに侵入し、挑発的コメントを残すなど、問題も起こしている。(2)