連邦警察＝青果チェーン店社主を逮捕＝組織犯罪で7千万レ動かす

　連邦警察は7月31日、北東部では最大規模の青果チェーン店の一つ、「オルチフルッティ」社主のシンシャ・ゴエス・デ・シケイラ容疑者を資金洗浄と脱税などの嫌疑で逮捕した。同日付G1サイト（1）が報じている。
　シンシャ容疑者はペルナンブコ州レシフェ南部ボア・ヴィアージェン区の自宅で逮捕された。連警によると、同容疑者は犯罪組織を作り、資金洗浄、脱税、高利貸などを行っていた上、収集家・スポーツ射撃愛好家などのCACと呼ばれる資格で取得した銃を貸したり、金をとって貸し出したりしていた嫌疑もかけられている。不正に動かした金は過去5年間で7千万レアル以上に及ぶという。
　連警によると、このグループの動きはペルナンブコ州だけにとどまらず、サンパウロ州やセアラー州でも並行して不正が行われており、シンシャ容疑者が全ての犯罪計画を指揮していたという。
　捜査担当のマルシオ・テノーリオ捜査官によると、捜査に至ったのはシンシャ容疑者がネット上で豪勢な生活ぶりを誇示していたためだったという。連警はこの日、時価総額3千万レアル超に及ぶ高級車24台と、1千万レアル相当の競争馬6頭を押収した。
　シンシャ容疑者はペルナンブコ州の元州議の息子で、地元では「レイ・ダ・セボーラ（玉ねぎの王様）」と呼ばれていた。