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市長選世論調査=サンパウロ市でマルサル急上昇=ヌーネスとダテナ後退=ボルソナロは一転、対決姿勢

2024年8月24日

ダッタフォーリャのサンパウロ市市長選最新結果(Datafolha)
ダッタフォーリャのサンパウロ市市長選最新結果(Datafolha)

 22日、ダッタフォーリャが市長選に関する最新の世論調査の結果を発表した。サンパウロ市ではパブロ・マルサル氏が支持率を一気に上げて2位に浮上。現職のリカルド・ヌーネス市長(民主運動・MDB)を抜き、ギリェルメ・ボウロス氏(社会主義自由党・PSOL)に迫っている。また、他の州都の調査結果も発表が行われている。同日付G1サイト(1)が報じている。

 今回のアンケートは20~21日にサンパウロ市市民1204人に尋ねたもので、マルサル氏は2週間前の前回調査より支持率を7%ポイント増加させ、21%で2位となった。
 この背景には、8日にバンデイランテス局で行われた討論会以後、同氏の過激で挑発的な言動がメディアで話題になる機会が増え、それがボルソナロ前大統領支持者や福音派、保守派の人々を中心にアピールしたことが考えられる。
 そのことは、ボルソナロ前大統領が支持に回ったヌーネス氏の支持率が23%から19%に急落したことでも明らかだ。また、ヌーネス氏と、ルーラ大統領が支持しているボウロス氏との間の二極化に第3勢力として割って入ったジョゼ・ルイス・ダテナ氏(民主社会党・PSDB)も、14%から10%に支持率を落としている。
 マルサル氏の支持率上昇の背景には、ボウロス氏を相手取った徹底した左派批判の言動があったが、ボウロス氏は前回調査より支持率を1%P微増させている。同じく左派の5位タバタ・アマラル氏(ブラジル社会党・PSB)も、7%から8%に微増している。
 マルサル氏の浮上で、ヌーネス氏支持のボルソナロ派関係者は焦りを見せていると言われており、ヌーネス氏に対し、マルサル氏を批判するキャンペーンを行うよう働きかけているが、ヌーネス氏がそれに難色を示しているという。
 ボルソナロ氏は先週、マルサル氏を賞賛したが、今週に入り、手のひらを返すような言動を始めている。22日、予てから支持者であることを公言しているマルサル氏がボルソナロ氏のインスタグラムに、自分たちは同士であるかの書き込みを行った際、ボルソナロ氏は冷たくあしらった。それに腹を立てたマルサル氏が、「22年大統領選の際に支援した10万レアルを返せ」と言い放つ事態も起きている。前大統領三男のエドゥアルド下議もマルサル氏を賞賛していたが、一転して批判的な発言を行い始めている。
 一方、リオ市では現職のエドゥアルド・パエス市長(社会民主党・PSD)が56%と圧倒的に強く、ボルソナロ前大統領が支持するアレッシャンドレ・ラマジェン氏(自由党・PL)の9%に大差をつけている。ペルナンブッコ州レシフェでも、現職のジョアン・カンポス市長(PSB)が76%の支持を得、他候補を寄せ付けていない。
 ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテではロメウ・ゼマ知事とアレッシャンドレ・カリル前市長の推薦を受けるマウロ・トラモンテ氏(共和者・RP)が支持率27%でトップだが、2位から6位までの候補が支持率12〜7%でひしめき合っており、今後の展開次第ではまだ予断を許さない。


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