IPCA―15=0・19%増で前月より低下=累計4・35%で物価目標内

地理統計院(IBGE)は27日、8月14日締めの広範囲消費者物価指数(IPCA―15)は前月比で0・19%増で、7月の指数を0・30%増を0・11%ポイント下回ったと発表した。また、直近12カ月の累積は4・35%で、7月までの累計の4・45%を下回ったと、同日付カルタ・カピタルなど(1)(2)(3)が報じた。前年8月の同指数は0・28%だった。
IPCA―15は当該月のIPCAを予測する先読み指数で、インフレ見通しを監視するために使用される。8月は交通・運輸部門の影響を強く受けた。
調査対象となった9の商品・サービス部門の内、8部門は8月に上昇。交通・運輸部門では、その他燃料の3・47%増やガソリンの3・33%増、エタノールの5・81%増が強く影響した一方、航空券は値下がりし、4・63%減となった。その他の部門も、教育部門0・75%、家庭用品部門0・71%のように上昇した。
唯一下落したのは食品・飲料部門の0・80%減で、2カ月連続の落ち込みとなった。家庭用食品(1・30%減)が7月(0・70%減)よりも大幅に減少。トマトの26・59%減やニンジンの25・06%減、ジャガイモの13・13%減、タマネギの11・22%減などがこの下落に影響した一方、挽き売りコーヒーは3・66%増となった。レストランなどでの食事代は0・49%増で、7月の0・25%増より上昇したが、これは、軽食費が7月の0・24%増から0・76%増に、外食費も7月の0・23%増から0・37%増に高進したためだ。
8月の地域別指数は8地域で上昇を示した。 最も変動が大きかったのはレシフェ大都市圏の0・50%増で、これはガソリン価格が6・01%上昇したことによる。リオ、クリチバ、サルバドールの3地域では低下を記録。最も顕著だったサルバドール大都市圏は0・11%減で、トマトの30・33%減やタマネギの13・73%減が指数を下げた。
8月のIPCA―15は、7月16日〜8月14日の価格を収集し、6月15日〜7月15日の価格と比較した。この指標は世帯所得が1~40最低賃金の家庭を対象としており、リオ、ポルト・アレグレ、ベロ・オリゾンテ、レシフェ、サンパウロ、ベレン、フォルタレーザ、サルバドール、クリチバの大都市圏と、ブラジリア、ゴイアニアをカバーしている。使用される手法はⅠPCAと同じだが、価格の収集期間と地理的範囲が異なる。