電気代=2日から追徴金発生=少雨高温で赤旗2に

国家電力庁(Aneel)が8月30日、少雨と干ばつ、高温を理由に2日以降、電気代に赤旗2の追徴金を課すことを決めたと8月31日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
赤旗2の追徴金が課されるのは、2021年8月以来、ほぼ3年ぶりだ。追徴金ゼロの緑旗は2022年4月から2024年6月まで続いていたが、7月は黄旗が適用された。ただし、8月は緑旗に戻っていた。
赤旗2の場合、通常の電気代に加え、消費電力100キロワット/時(kWh)につき7・877レアルの追徴金が課せられる。
同庁によると、9月の降水量は平年以下と見られており、水力発電所の貯水ダムの水位が平年を約50%下回ると予想されている。少雨に加え、平年を上回る気温になる見込みであることで、火力発電所をより多用する必要が生じる。
緑、黄、赤1、赤2という旗の色別の追徴金制度は2015年に導入された。近年は再生可能エネルギーの生産量が増え、水力発電所の貯水ダムの水位が相当低下しない限り、火力発電所の稼働は抑えられていた。
同庁は、月が始まる前に追徴金について知ることで、消費者が自分で消費量を調整し、請求される額を減らすことができるとしている。