site.title

GDP第2Q1・4%成長=予想上回る、G20で6位

2024年9月4日

GDPは消費と投資に牽引されて成長が加速した(Foto: Rovena Rosa / Agência Brasil)
GDPは消費と投資に牽引されて成長が加速した(Foto: Rovena Rosa / Agência Brasil)

 地理統計院(IBGE)は3日、第2四半期(Q)の国内総生産(GDP)が前期比で1・4%増、前年同期比では3・3%の成長を記録し、2020年末以来最高の結果となったと発表した。この成長率はアナリストらの予測を上回り、GDPは総額2兆9千億レに達したと、3日付インフォ・マネーなど(1)(2)が報じた。
 この成長率はロンドン証券取引所(LSEG)のアナリスト達が立てていた、前期比で0・9%増、前年同期比で2・7%増という予想を大きく超えるものとなった。サービス部門の1・0%増と工業部門の1・8%増が成長を牽引した一方、農業部門は2・3%の後退を見せた。需要側の視点から見ると、家庭消費と政府消費がいずれも1・3%の伸びを示した。投資の指標である総固定資本形成は2・1%増を記録した。
 IBGE国家会計部門コーディネーターのレベッカ・パリス氏によると、「農業が牽引する時期が終わり、今期は特に、電気・ガス、上下水道、廃棄物処理、建設などの工業部門が際立った」と述べた。また、内需の観点から分析すると、労働市場の活性化、金利の低下、利用可能な信用増加などに後押しされ、家庭消費、政府消費、総固定資本形成の全てが3回の比較期間で成長したとコメントした。同氏によれば、資本財の輸入と国内の資本財生産の増加による投資の増加、建設業とソフトウェア産業の成長が需要部門の業績向上に寄与したが、昨年とは異なり、対外部門は経済成長に対して否定的な影響を及ぼしているという。
 BBCブラジル3日付(3)は「ブラジル経済は今年の中間点を迎え、それまでの12カ月で2・5%の成長を遂げた。これは、今年のG20経済圏の中で第6位の成長率となる」と報じた。
 その内訳は、2023年6月から今年6月までの間、ブラジルの成長率はインド、インドネシア、中国、ロシア、米国のみを下回り、トルコの成長率に匹敵したという。
 さらに「OECDによれば、経済成長の安定性は世界中にばらつきがあり、多くの先進国、特に欧州では軟調な結果となっているが、アメリカや多くの新興国では力強い成長となっている」としてブラジルやメキシコの好調な景況感を強調した。
 第2Qの投資率はGDPの16・8%に達し、前年同期の16・4%を上回った。対照的に、貯蓄率は16・0%に後退し、前年同期の16・8%を下回った。パリス氏によれば、「投資率は、GDPに対する総固定資本形成の成長量が高まった恩恵を受けている」という。
 なお、今年3月までの4四半期の累積GDPは、前年同期比で2・5%成長した。この期間中の工業部門は2・6%、サービス部門は2・6%成長したが、農業部門は横ばいだった。サービス部門は全ての活動が成長しており、特に電力・ガス、上下水道、廃棄物管理業務(7・3%増)や採掘業(6・2%増)が顕著な成長を見せた。また、家庭消費支出は3・7%、政府消費支出は2・4%成長したが、総固定資本形成は4Q連続で減少し、0・9%減を記録した。


マドゥーロ「Xマス10月に祝う」=野党候補逮捕に加えて国民融和策前の記事 マドゥーロ「Xマス10月に祝う」=野党候補逮捕に加えて国民融和策25年度予算案=GDP2・64%増が前提=歳出増はインフレ率以上次の記事25年度予算案=GDP2・64%増が前提=歳出増はインフレ率以上
Loading...