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9月7日=ボルソナロ派らが抗議集会=因縁のモラエス氏が標的に

2024年9月6日

ジャイル・ボルソナロ前大統領(左)とミシェリ夫人(右)(Foto: RS /via Fotos Públicas)
ジャイル・ボルソナロ前大統領(左)とミシェリ夫人(右)(Foto: RS /via Fotos Públicas)

 ルーラ政権(労働者党・PT)の反対派は、最高裁のアレシャンドレ・デ・モラエス判事に対する罷免を目指し、独立記念日の9月7日にサンパウロ市パウリスタ大通りで抗議集会を開催する。この集会は福音派のシラス・マラファイア牧師が主催し、ジャイル・ボルソナロ前大統領(自由党・PL)が呼びかけているもので、この日はボルソナロ氏の出馬資格剥奪訴訟の一つの原因となった出来事が起きた日でもあり、ボルソナリストにとって特別な意味を持っている。5日付テラ(1)が報じた。
 ボルソナロ氏支持者の間でモラエス判事の弾劾を求める動きが勢いづいたのは、同判事が選挙高裁長官を兼任していた期間に、規則外の行動をとった可能性を示す側近同士の会話をフォーリャ紙が報じたことがきっかけだった。モラエス氏は不正を否定し、すべての手続きは公式に行われたと主張している。
 同抗議集会には、少なくとも50人の下議、8人の上議の他、エドゥアルド・パズエロ元保健相(PL)、ジルソン・マシャド元観光相(PL)、ジョアン・ロマ元市民相(PL)の参加が見込まれている。
 集会運営に協力している議員たちによれば、モラエス氏による国内でのX停止措置も、デモへの参加意欲を高め、上院での罷免を推進しようとする支持層の熱意を駆り立てたという。
 4日夜、ボルソナロ氏はインスタグラムに投稿し、モラエス氏のXとスターリンクに関する決定、犯罪捜査における盟友の逮捕、そしてフォーリャ紙の報道などを挙げ、「自由への深刻な後退だ」とした。彼は「事前検閲が常態化すると、我々は自由を失う」との言葉で締めくくり、7日の抗議行動への「呼びかけ」を行った。
 ボルソナロ氏は先週、SNSに動画を投稿し、今回のデモは「民主主義」と「自由」を守るための「超党派的」なものと述べたが、最高裁やモラエス氏については触れなかった。
 前大統領は、「自由がなければ、独立を語ったり祝ったりしても意味がない。我々がどのような苦しみを受けているのかを、国内のみならず世界に対して伝えたい。我々は政治犯への恩赦を求めている」と述べ、2023年1月8日の3権施設攻撃で有罪判決を受けた支持者らについて言及した。
 ボルソナロ氏が9月7日のイベントに参加するのは、22年に大統領職を退いて以来、初めてとなる。同年、彼はブラジリアとリオで開催された独立200周年を祝う式典に参加したが、その席で大統領選を意識させるような言動を取り、私的な選挙キャンペーンのために独立記念日のイベントを政治利用したと訴えられた。
 この審理は23年10月に行われ、選挙高裁は、ボルソナロ氏と当時の副大統領候補だったヴァルテル・ブラガ・ネット氏(PL)に対し、政治的・経済的権力の乱用による有罪判決を下し、出馬不適格とする判決を言い渡した。さらに、ボルソナロ氏に42万6千レアル、ネット氏に21万2800レアルの罰金が科された。これはボルソナロ氏にとって2回目の不適格判決であり、被選挙権は2030年までの8年間剥奪されることが確定した。
 ボルソナロ氏は21年の独立記念式典でも、モラエス氏を「悪党」と呼んで激しく攻撃し、同判事の決定には従わないと宣言していた。


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