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負債を抱える家庭減少=それでも昨年同月比増

2024年9月7日

クレジットを利用しようとする消費者(©Marcello Casal/Agencia Brasil)
クレジットを利用しようとする消費者(©Marcello Casal/Agencia Brasil)

 全国財・サービス・観光商業連合(CNC)が5日、8月に負債を抱えていた家庭は2カ月連続減の78%となったが、昨年同月の77・8%は上回ったと発表したと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
 CNCでは、この結果はクレジット利用に対する警戒感の高まりを反映していると理解。負債を抱えている家庭は減少しているが、自分達が「多額の借金を抱えている」と考えている家庭は16・8%に増えている。
 CNC‐Sesc‐Senacシステムのジョゼ・ロベルト・タドロス会長は債務の動向はマクロ経済のシナリオに関係していると判断。「第2四半期の国内総生産(GDP)が予想以上に成長したことや負債を抱える家庭が減少傾向にあることは明るい材料だが、高金利や景気回復の遅さは依然として不確実性をもたらしている。消費減少の可能性は成長の再開にも影響を与え得る」としている。
 未払いの負債を抱える世帯は28・8%で、3カ月連続で安定。昨年同期比ではわずかに下がったが、滞納金を払えないという家庭は12・1%に増えた。90日以上延滞した負債の割合も、20年3月以降で最高の48・6%だった。
 また、負債返済に充てる金額は世帯収入の29・6%で、返済期限を延長し、高金利で負担が増す事態も起きている。返済額が収入の半分を超す家庭は19・9%で、第4四半期の負債不履行は29・5%に達する可能性があるという。
 負債の85・7%はクレジットカードで7月より0・4%ポイント低いが、依然、高い。大水害で深刻な被害を受けたリオ・グランデ・ド・スル州では負債家庭の増加が続き、23年10月以来の高さとなる92・9%に達した。債務不履行は39・1%で、支払い不能も3・7%あった。


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