アルメイダ人権相=ルーラが正式に解任発表=同僚閣僚へのセクハラで

【既報関連】6日午後、シルヴィオ・アルメイダ人権相が同僚閣僚へのセクハラ行為などを理由に解任された。同日付UOLサイト(1)が報じている。
アルメイダ氏のセクハラ疑惑は5日に一斉に報じられ、国内外で話題となった。その内容は、アルメイダ氏が昨年、アニエレ・フランコ人種平等相に対して、脚に触る、卑猥な言葉を投げかけるなどの行為を行ったというもので、そのことは連邦政府内では昨年中から知られていたという。
この報道を受け、連邦政府内では6日に閣僚会議が設けられた。会議にはシーダ・ゴンサルヴェス女性相や連邦総弁護庁長官のジョルジェ・メシアス氏、エステル・ドウェック管理革新相などが顔を並べ、アニエレ氏やアルメイダ氏から事情を聞いた。
ゴイアニアでのイベントに出席していたルーラ大統領はブラジリアに戻ってから会議に加わり、閣僚たちがアニエレ氏らから聞いた話の内容を聞いた。これを聞いた大統領はかなり苛立った様子だったという。
この後、大統領はアルメイダ氏の解任を発表。大統領はその際、「女性に対する性的な暴力を働く人物は連邦政府にはいらない」との声明も出している。
暫定的な後任は、エステル氏が管理革新相と兼任する形で務める。ルーラ氏は後任に黒人女性をつけたいと考えているという。
アルメイダ氏は自身の解任を不服としており、「自分の無実を証明してみせる」と語っている。
ボルソナロ派の政治家たちはこの件を、連邦政府内で仲間割れを引き起こさせるための材料に使いたいと考えているという。連邦政府の大半はアニエレ氏を支持しているが、アルメイダ氏の擁護派もいるためだ。