選挙違反で515人逮捕=投票所で亡くなる人も?

統一地方選の第一次投票は大きな混乱もなく行われたが、選挙検察や州保安局によると、6日19時30分現在で報告された選挙違反は2618件で、515人が逮捕されたと6日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
アジェンシア・ブラジルによると、逮捕者の内、22人は候補者自身だ。違反件数最多は、投票所の前や近くでビラをばらまいたり、特定候補に投票するよう呼びかけるもので、1057件が報告された。次いで多いのは票の買収や選挙汚職で、423件発生した。不法な形の選挙宣伝は309件で投票内容を漏らしたり、投票する様子や投票内容の写真やビデオを撮って流したりする投票の秘密違反や違反未遂も203件あった。また、選挙裁判所の命令に従わなかった例も64件あった。
また、警官や検察官が押収した現金は52万レアルで、有権者を不法な形で運ぶために使われたとして押収された車は47台、不法所持で押収された銃も28丁あった。
選挙違反の一つのビラ撒きは路上を汚すだけなく、事故の原因ともなる。笑えない話の一つは、サンパウロ州内陸部のサンジョゼ・ド・リオ・プレットで、ビラのために道路にできた穴に気づかず、誤って穴にはまり、怪我をしたというものだ。
また、原因や身元は明らかにされていないが、リオ市ジャルジン・ボタニコの市立カミロ・カステロ・ブランコ校では、6日午後1時半頃、投票しようとして投票機に向かった72歳の女性が、急に具合が悪くなり、投票所で亡くなるという騒ぎもあった。
投票に立ち会っていた人達が警察や消防に連絡をとり、有権者達を他の教室に移したが、救急車が着いた時、女性は既に亡くなっており、遺体は法医学研究所に運ばれた。(2)(3)