《ブラジル》上院がガリポロ中銀総裁を承認=ルーラ指名、来年から4年間

次期中銀総裁に指名された現中銀理事のガブリエル・ガリポロ氏が、8日に開催された上院経済問題委員会(CAE)と上院本会議で承認を受け、2025~28年の4年間、中銀総裁を務めることが決まったと同日付G1サイトなど(1)(2)(3)が報じた。
ガリポリ氏は財務省を経て、中銀の経済政策理事に就任。現中銀総裁のカンポス・ネット氏の任期が今年いっぱいで切れるのを受け、ルーラ大統領から、次期中銀総裁に指名されていた。
CAEによる口頭試問が始まったのは8日午前中で、約4時間にわたる試問後の投票では、26人の委員が満場一致で指名を承認した。同氏が中銀理事に指名された2023年の口頭試問では39対12だった。
今回の口頭試問では中銀の独立性やインフレ対策、カンポス・ネット氏との関係などについて訊かれたとされている。
同氏を承認するための上院本会議は同日中に開催され、66対5で、ガリポロ氏を次期中銀総裁とすることが承認された。投票は投票者名を伏せて行われたため、誰が賛成し、誰が反対したかは不明だが、ガリポロ氏への賛成票はここ22年間で承認された5人(同氏を含む)の中銀総裁の中で最多となっている。
同氏の中銀総裁就任は2025年1月1日で、28年末までが任期となる。