ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(32)
三章
植民に奔(ハシ)る人々
日本移民は笠戸丸以来、暫くは断続的に、やがて継続的に渡航、サントスに上陸、ファゼンダに送られ、カフェー園で就労、やがて、そこを出て行った。
それは一つの歴史になりつつあった。一九二二年、サンパウロ州政府による「船賃補助つき移民枠」の供与打切りにより、中断の危機に見舞われていたが──。
今回は、そちらの話はひと休みして、ファゼンダを出た後に視線を移してみる。彼らの一部は商業その他へ転じたが、殆どは自営農を目指した。
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