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リオ・グランデ・ド・スル州=ポルト・アレグレ空港が復旧=半年ぶり国内便運行再開

2024年10月22日

サルガド・フィーリョ空港の運営再開後に初めて着陸したアズール航空機(Foto: Divulgação/Azul Linhas Aéreas)
サルガド・フィーリョ空港の運営再開後に初めて着陸したアズール航空機(Foto: Divulgação/Azul Linhas Aéreas)

 4月末から5月はじめにリオ・グランデ・ド・スル州を見舞った大水害で甚大な被害を受け、約170日間閉鎖されていた州都ポルト・アレグレのサルガド・フィーリョ空港が、21日に国内便の商用便運航を再開した。
 当面の運営時間は午前8時〜午後10時で、滑走路や搭乗エリアの一部のみが使用される。初日は71便の離着陸のみだったが、徐々に運航が拡大される予定で、12月16日には全滑走路の復旧と国際便再開が見込まれている。同日付G1など(1)(2)が報じた。
 到着第一便はサンパウロ州カンピーナスのヴィラコッポス空港発のアズール航空便で、乗客174人を乗せて午前8時04分に着陸。また、最初の出発便も同社便が午前9時34分、サンパウロ市コンゴーニャス空港に向けて離陸した。
 空港施設の運営を担当するコンセッション企業フラポート社によると、3200メートルある主要滑走路の内、1730メートルのみが限定的に使用されているにも関わらず、既に1日あたり128便の国内便を処理できる能力を持っているという。施設の一部は引き続き工事中で、夜間に残りの作業を進めることで運航能力は徐々に拡大する見込みだ。
 パウロ・ピメンタ復興特別相は、「クリスマス前には、国際便を含め、空港は100%運営を再開する。我々は州内で拡充した空港ネットワークを引き続き維持する」とSNSに投稿し、リオ・グランデ・ド・スル州の経済活動再開のためには同空港の復旧・再開が非常に重要だと強調した。
 同相とシルヴィオ・コスタ・フィーリョ港湾空港相は18日、連邦機関の代表や顧問とともに、ブラジル空軍(FAB)の航空機で同空港に到着し、空港の再開式典に参加した。
 当面のチェックインや荷物の預け入れ、乗客の搭乗・降機は国際線エリアで実施される。来週はフードコートの営業も始まる予定だ。
 サルガド・フィーリョ空港は同州の航空交通の9割以上を担っているが、大洪水のために滑走路や旅客ターミナルが冠水し、5月3日に閉鎖されていた。
 フラポート社は7月中旬、同空港でのチェックインや降機、保安検査の運営を部分的に再開したが、乗客は約10キロメートル離れたカノアス空軍基地との間をバスで移動し、カノアス空港で航空機に乗降していた。
 同空港閉鎖は、地域空港への公的及び民間の投資の必要性を浮き彫りにした。フラポート社は、運航停止と大水害による損害補修の必要性による財政的影響を理由に、連邦政府に対して特別な契約見直しを要求した。
 8月、民間航空監督庁(ANAC)の理事会は、港湾空港省による4億2596万レアルの資金提供を承認。9月27日には大統領府が、暫定令第1260号により、フラポート社への資金支払いを認可した。資金は必要な支出が確認される都度、分割して支払われる予定で、金額は今後調整される可能性がある。


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