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GRU空港射殺事件=内部告発者が市警不正密告=PCC内通者の存在明らかに

2024年11月13日

グリッツバック氏(Reproducao)
グリッツバック氏(Reproducao)

 【既報関連】8日にサンパウロ州グアルーリョス空港で銃撃されて死亡した、犯罪集団州都第一コマンド(PCC)に関する司法取引者だった不動産業者、ヴィニシウス・グリッツバック氏が、生前にサンパウロ市市警に関する不正を告発していたことが明らかになった。12日付G1サイト(1)が報じている。
 同氏による告発についてはエスタード紙が最初に報じたようだが、それによると、グリッツバック氏はサンパウロ市東部にある市警の第24署(エルメリーノ・マタラーゾ)と第30署(タトゥアペー)、さらに組織犯罪捜査課(DEIC)と殺人罪・人身保護担当課(DHPP)が不正を行っていたとの供述を死の8日前の10月31日に行っていた。
 市警の監査部で行われた供述は、サンパウロ州検察局が締結する司法取引であるため、守秘事項とされ、その内容は完全には明らかにされていないが、グリッツバック氏は第24署か第30署のどちらかの捜査チームがもう一方に左遷されたが、それがPCCによる資金洗浄犯罪などを行わせやすくするためだったという。
 グリッツバック氏はさらに、「PCCの連中に殺されたくなければ賄賂を払えと迫った」との証言も行っていた。
 同氏はまた、DEICやDHPPが麻薬撲滅課所属の市警2人を不当に逮捕していたとの情報も提供していた。
 11日、ギリェルメ・デリッテ・サンパウロ州保安局長は、グリッツバック氏の司法取引で名前の上がった警察官らを停職処分にしたと発表を行っている。その具体的な名前は、守秘事項であるために明かされていない。
 今回の殺害事件に関しては、市警だけでなく、軍警でも、本来なら事件当日、空港に赴き、グリッツバック氏の護衛を行っていなければならなかった3人の軍警が、車の故障を理由に警備についていなかったことで停職処分を受けている。彼ら3人が全員、ある軍警中尉によって選ばれていたことも注目されている。
 12日付エスタード紙(2)によれば、リカルド・レヴァンドウスキー法相はリオ市警が隠ぺい工作を行って5年以上も未解決のままで連邦警察が捜査を引き継いだマリエレ市議殺害事件との比較を拒否して、「サンパウロ州警察機関の力量を信じている。今のところ連邦警察管轄にするつもりはない」と述べた。


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