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米国=国務長官にルビオ氏指名=ルーラ政権に強い逆風か

2024年11月15日

ルビオ氏(faceboook)
ルビオ氏(faceboook)

 米国次期大統領のドナルド・トランプ氏は現地時間の13日、同国の外相に当たる国務長官にマルコ・ルビオ上議を指名した。同氏は反キューバ、反ベネズエラ論者として知られる右派のラテン系米国人で、ルーラ大統領もかつて強く批判されていたことがあり、今後の外交に不安が生じている。同日付G1サイトなど(1)(2)が報じている。
 トランプ氏はルビオ氏の指名に際し、「現状において尊敬されているリーダーの一人で、自由の力の声だ。我々の国の価値観を守るための力となるはずだ」とたたえている。
 ルビオ氏はフロリダ州選出の上院議員で、2016年の大統領選にも、45歳の若さで共和党の候補の一人として出馬し、「ラテン系移民2世からの出馬」として話題となっていた。今回の大統領選でも、トランプ氏の副候補の有力候補とみられていた。
 ルビオ氏は、両親が1959年の革命以前にキューバから米国に移住したという背景を持ち、フィデル・カストロ氏によるキューバの政権はじめ、中南米の左派政権に強い嫌悪感を抱いている。また、中国やイランに対しても厳しい発言を行ってきている。
 ルビオ氏はルーラ政権に関しても批判的な発言を行っている。最近目立ったものとしては、今年の8~9月に起きた伯国でのX運営停止の際の発言が上げられ、「伯国政府は検閲を行っている」とし、ルーラ大統領とアレッシャンドレ・デ・モラエス最高裁判事を批判している。加えて、Xの社主でモラエス判事との対立で話題になったイーロン・マスク氏も、今回の組閣で新設される政府効率化省の長官に就任する予定だ。
 こうした経緯から、ルーラ政権関係者からは、米国政府との対話がうまくいくかどうかを懸念する声が上がっている。
 その一方、ボルソナロ前大統領はルビオ氏の指名に対し、「ルーラ氏の脅威を理解している人物」と評価している。ルビオ氏は三男のエドゥアルド下議と懇意なことでも知られている。


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