石破首相がG20後に会見=日伯戦略的グローバル連携強化

19日午後5時半ごろ、20カ国・地域(G20)首脳会議を終えた石破茂首相は今回の成果などに関する記者会見をリオ市のホテル・ウィンドソール・フロリダで行った。
石破首相は今回訪問したペルーとブラジルの日系人との関係や交流について触れ、日系人は各国と日本の友好の大切な架け橋であることを強調した。そして「これからも日系社会と連携を取っていきたい」と述べた。
ペルーではボルアルテ大統領と、日本ペルー間で今後10年間を見据えたロードマップについての共同声明を行った。二国間関係の進展に向けた指針を示すという。
「ルーラ大統領とは、日伯外交樹立130周年に向けて、経済分野をはじめとする二国間関係の国際場裡での協力の強化を行うと一致した」と話し、戦略的グローバルパートナーシップを更に強化していくと強調した。
更に、田中角栄元首相が行ったセラード共同開発について触れ、世界の食糧安全保障に貢献すると共に、日伯二国間の友好関係の象徴と語った。
石破首相は、トランプ次期大統領との今後の関係構築について、日本国内の「103万円の壁」の見直し、習近平中国国家主席との議論、国際秩序の重要性などについても振り返った。