クエスチ=大統領選についても質問=市場関係者は前大統領支持

4日発表のジェニアル/クエスチによる世論調査では、ルーラ大統領とボルソナロ前大統領が大統領選に出馬したら誰に投票するかも質問。金融市場関係者達は、80%がボルソナロ氏に投票するとし、ルーラ氏に投票するの12%を大幅に上回ったと4日付オ・グローボ(1)が報じた。
クエスチの調査は金融関者達が対象だが、ハダジ財相とボルソナロ氏が出馬した場合でも、ボルソナロ氏が72%で、ハダジ氏の21%を上回ったという。
オ・グローボはこの数字から、価格設定が困難になることを嫌う金融市場は、候補者が左か右か以上に予測不可能性を恐れており、現在の状況を否定し、債務の推移や公的赤字の今後への懸念や恐怖感を示す一方、最も予測不能な権威主義的な命令を受け入れると評価。貧困は史上最低レベル、国内総生産(GDP)は昨年の3・2%増に続き、3・5%成長の見込み、失業率低下に所得増と肯定的な指標が続くが、ドルや先物市場の金利上昇、政府債務の推移にクエスト調査など、非常に悪い雰囲気も蔓延していることが、反民主主義的行為に関与し、権威主義的な人物支持に繋がっていると見ている。
なお、4日付エスタード紙(2)は、同調査の回答者の70%はルーラ氏が再選を目指して出馬すると見ているが、66%はルーラ氏を本命とは考えていないと報じた。
同紙は来年の上下両院の議長選に関する問いにも言及。上院議長はダヴィ・アルコルンブレ氏(ウニオン)になり、現在より反政府的な立場に立つと予測する人が65%、下院議長はウゴ・モッタ氏(共和者)になり、より政府寄りになると見る人が63%いると報じている。