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IBGE=第3Qの鶏卵生産量は過去最高=輸出は前年同期比で約70%増

2024年12月10日

7〜9月の鶏卵生産量は12億ダースを記録(Foto: Luiz Agner/IBGE)
7〜9月の鶏卵生産量は12億ダースを記録(Foto: Luiz Agner/IBGE)

 地理統計院(IBGE)が5日、2024年第3四半期(Q)の国内鶏卵生産量が過去最高の12億ダース(140億個以上相当)を記録したと発表した。前年同期比で10・3%増、前期比で3・0%増となる。増産の背景には、国内での肉類価格高騰により、卵がタンパク質の代替源として選ばれていることがあると、5日付UOLなど(1)(2)(3)(4)が報じた。
 生産増は調査対象となった農場が所在する26州中、22州で確認された。特に顕著な増加が見られたのは、ミナス・ジェライス州(2138万ダース増)、サンパウロ州(2085万ダース増)、ペルナンブコ州(1899万ダース増)、およびエスピリトサント州(1165万ダース増)だった。
 調査対象の農場のうち、1105カ所(全体の54・2%)は消費用の卵を生産しており、これは総生産量の82・3%を占めている。一方、935カ所(45・8%)は孵化用の卵を生産しており、総生産量の17・7%を占めている。
 州別では、サンパウロ州が国内生産量の26・1%を占め、依然としてトップを維持。これに、ミナス・ジェライス州(9・9%)、パラナ州(9・8%)、エスピリトサント州(8・0%)が続いている。
 また、ブラジルでは近年、卵の輸出が急増しており、ブラジル動物性たんぱく質協会(ABPA)によると、今年初めの数カ月間の輸出量は前年同期比で約70%増加したという。
 経済学者のアンドレ・ペルフェイト氏は、「ブラジル産の卵は高品質の上、ドル高により、輸出市場での競争力が向上している」と説明した。
 卵市場の活況により、農場には定期配送サービス(サブスク)や卵専門店など新たなビジネスチャンスが生まれているという。
 ブラジルでは、肉の価格高騰や新型コロナウイルスのパンデミックによる生活習慣の変化を背景に卵の消費量が増え、23年には1人あたり年間242個を記録した。この数は世界平均を上回っている。(日本は同年、320個を記録)
 卵は健康的な食品として再評価されている一方で、卵生産者は飼料であるトウモロコシや大豆ミールの価格高騰により、コスト増加の影響を受けている。
 ABPAは、消費拡大を喜びつつも、投機的な飼料価格の上昇が生産者に深刻な負担を与えている点を懸念している。


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