『IBRAKI AQUI 2024』=茨城県が産品紹介イベント

茨城県産品を紹介するイベント『IBRAKI AQUI 2024』が7日午後、サンパウロ市アクリマソン区のブラジル茨城県人会で開催された。県の特産品である干し芋、梅干し、納豆を使った変わり種商品や、日米修好通商条約の翌年に日本から初めて海外への輸出に成功した銘茶・猿島茶、自然素材の調味料・スパイスなどが展示された。これらの食材を活用した料理も一緒に並べられ、食品・飲食の業界関係者ら25人の招待客の関心を引いていた。
特に注目を集めたのは、県および県内納豆メーカーの共同開発により誕生した糸引きの少ない納豆「豆乃香」(MAMENOKA)だ。試食メニューは20種類近くに及び、そのうちの大半でこの納豆が使われた。
「豆乃香」に添えられたのはトマト、ツナ、チーズ、ポテトチップス、アボガド、バニラアイスなど。さらにはチャーハンやパスタ、うどんに至るまで「豆乃香」尽くし。招待客の一人、納豆愛好者で元サンパウロ大学日本文化研究所所長の鈴木妙さんは、「ここまでコンビネーションがあることに驚かされた。どの食材とも相性がとても良い」と語っていた。
このイベントは「茨城県南米(ブラジル)への県産品PR・販路開拓促進事業の一環で、茨城県営業戦略部国際渉外チームからの委託を受け、中央開発株式会社が実施したもの。これに先立ち、5日には猿島茶のブラジル向け商品の発表会が聖市内の和カフェ『Mori Chazeria』で開催された。また16日には茨城県の果実酒とデザートのペアリングメニューを提供するプロモーションイベント(会場ARA – Restaurante de Sobremesas)が予定されている。