健康体操が日系福祉4団体に寄付=中平さん分含め計3万2600レ

今年もブラジル健康体操協会(川添敏江会長)が会員から募った寄付金と中平マリコさんの寄付合計3万2600レアルを、いこいのその、子どもの園、希望の家、あけぼのホーム(サンパウロ日伯援護協会)の4団体にそれぞれ8150レアルずつ寄贈することになり、その贈呈式が11日午後2時から文協1階サロンで行われた。その場で、中平マリコさんが25年7月頃に久々に来伯する予定であることが公表された。
支部数は75支部グループもあり、会員数は延べ1300人を数える。全員に呼びかけたところ、870人から計2万6千レアルの寄付金が集まった。それに加え、同協会ツアーが今年訪日した際、東京で中平マリコさんに会い、トランク2ケース分の衣装をもらい、それを会員に売ったら6600レアルになり、合計すると前記の金額になった。
川添会長は「大きな金額ではありませんが、全員からの気持ちです」と前置きして、それぞれの代表に渡した。加えて「今朝も中平さんとメールのやり取りをし、寄付日がちょうど中平さんのお母さんの月命日だから、『お母さんがそうなるように仕向けてくれたのかも』と中平さんが書いてきた」という。
中平さんと東京で会った時、「25年7月にアルバレス・マッシャード招魂祭でショーをすること計画しているのよ」としゃべっていたことを明かし、「中平さんの体の調子が回復することを皆で祈っています」と締めくくった。
寄付を受け取ったいこいのそのの本田イズム会長は「リベイロン・ピーレスのブラジル人女性からテレビ1台を寄付したいと相談の電話を受けたので『もちろんOK』と答えると、『友達にも呼びかける』と言ってもらえ、実際に行ってみたらトラック1台分集まっていて驚いた。それが健康体操をしているブラジル人女性だった」との善意の逸話を明かした。
さらに本田会長は「サコロン・サウーデの中田ネルソン社長などは本当にボランティア精神が厚く、毎年1月1日には本人がいこいのそのまで刺身持参で来てくれ、その場で切ってお爺さん、お婆さんに食べさせてくれている。今日の寄付金もしかり、そのような厚意に我々は日々助けてもらっている」と感謝した。
加えて、こどものそのの小田セルジオ理事長、希望の家の奥原ネルソン評議員、あけぼのホームの渋谷シゲミ・ウイリアム氏もそれぞれに感謝の言葉を述べた。