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ムシオ国防相が辞任へ=後任にアルキミンか?

2024年12月20日

ムシオ国防相(Paulo Pinto/Agencia Brasil)
ムシオ国防相(Paulo Pinto/Agencia Brasil)

 ジョゼ・ムシオ国防相が、「自分の任務は遂行した」との理由で辞意を口にし始めていることがわかった。後任にはジェラルド・アルキミン副大統領の名前が挙がっているという。18日付フォーリャ紙(1)が報じている。
 ムシオ氏は17日、サンパウロ市の自宅で療養中のルーラ大統領を尋ね、軍人の年金制度改編案について話し合っている。
 ルーラ氏の側近らによると、ムシオ氏はその時すでに、「自分の任務はやりきった」「次の段階に進むべき時だ」として辞意を示唆していたという。この件に関し、ムシオ氏は近日中に大統領と話し合う意向のようだ。
 ムシオ氏は野党の民主共和党(旧・ブラジル労働党)の所属だが、ルーラ第2期政権で大統領府渉外室長官を務めるなど、ルーラ氏と個人的に親しかったことから国防相へとの依頼を受け、就任。その直後に三権中枢施設襲撃事件が起きるなど、激動の任期となっている。
 以来、ムシオ氏は連邦政府と軍の間に立ち、両者の関係をまとめてきていた。連邦警察のクーデター捜査では陸軍を代表する実力者だったヴァルテル・ブラガ・ネット容疑者が逮捕されたばかりだが、ムシオ氏は「軍でそれを屈辱に感じている人もいるが、予想外のとことして捉える人はいなかった」との報告を行っている。
 連邦政府としては、国防相は引き続き重要任務だが、実際にムシオ氏が辞任することになった場合、ルーラ大統領はアルキミン副大統領で埋めるのではないかと見られている。同副大統領は中小商工相を兼務しているが、この件も含め、来年早々にも行われるとされる閣僚再編で策が講じられると見られている。


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