セアラー州＝サントスから観光中の少年殺害＝犯罪集団に誘拐された可能性も

　18日、セアラー州海岸部でサンパウロ州サントスからの観光客の少年が遺体で見つかった。19日付G1サイト（1）が報じている。
　亡くなったのはエンリケ・マルケス・デ・ジェズスさん（16歳）で、セアラー州海岸部のヴィラ・デ・ジェリコアコアラで遺体で発見された。
　エンリケさんは休暇を取った父親のダニーロさんとともに同地に来ていた。ダニーロさんによると、17日はサントスに戻る予定だったため、16日夜、二人で一緒に出掛けたが、エンリケさんは「携帯電話を充電したい」と言って、一足先にホテルに戻った。
　だが、数時間後に父親がホテルに戻った時、エンリケさんはいなかった。ダニーロさんはすぐに警察に赴き、捜索の手続きを行ったが、ある監視カメラの映像で、少なくとも7人の男たちがエンリケさんを連れてどこかに行く姿が発見された。時間は17日の未明に差し掛かる頃だったことがわかっている。
　エンリケさんは18日、市の外れのラゴア・ネグラで遺体となって発見された。その際、遺体がどのような状態だったのかは報じられていない。（2）
　市警は現在、エンリケさんが犯罪集団によって誘拐されたとみて、捜査を進めている。調べによると、エンリケさんは何も知らず、地元では犯罪集団のシンボルを意味するジェスチャーをとっていた姿が目撃されていたという。（3）
　ダニーロさんは「これが息子との最初の旅行だったのに」とエンリケさんの死を悲しんでいる。