クリスマス=贈り物は2・15%アップ=ディナー用品は9・54%

サンパウロ州商業連盟(FecomercioSP)が18日、家族や友人へのクリスマス(ナタール)の贈り物として需要の多い品物の価格は昨年12月比で2・15%の値上がりで、11月までの12カ月間のインフレ率の4・77%以下だったが、ディナー用品は9・54%値上がりと発表したと同日付アジェンシア・ブラジル(1)(2)が報じた。
同連盟が調査対象とした贈り物は玩具や電気・電子機器、花、書物、靴、衣類などの50品目で、12カ月間の価格上昇は、運動靴が1・88%なのにバミューダ―(半ズボン)は0・76%など、ばらつきが大きい。中には、子供用Tシャツが0・34%、自転車は3・93%、玩具は4・46%のように値下がりしたものもあった。
50品目中で12カ月間の累積インフレ率(4・77%)以上値上がりしたものは、生花15・9%、宝石類13・7%、エアコン11%、教科書以外の書物9・7%、スカート6・78%などの12品目だった。値下がりしたのは、玩具4・4%、電話4%、自転車3・9%、洗濯機2・6%、冷蔵庫2%などだ。
同連盟は、「8~10月の失業率が6・2%に落ちて所得が増し、カード中心により多くの信用を得て年末を迎えられるのは、小売業にとって理想的な状況だ。分割払いやPixなど、支払い方法も増えたから、年末商戦は好調と思われる」と述べている。
ただし、クリスマスディナーに不可欠な食材は、ジャガイモの30・82%を始め、オリーブ油28・58%、牛乳21・78%、米19・58%、ニンニク19・48%、肉類11・44%など大幅な値上がり。全体で9・54%高、サンパウロ大都市圏では12・05%高となった。
ただ、魚は1・32%増で安定しており、ニンジン26・08%、トマト25・15%、タマネギ6・66%のように値下がりしたものもあるため、食材選びで節約も可能だ。