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市保安副局長殺される=勤務体制変更で対立し

2025年1月8日

殺害されたモレイラ保安副局長(Foto:Secom Osasco)
殺害されたモレイラ保安副局長(Foto:Secom Osasco)

 サンパウロ州オザスコ市市役所で6日夕方、市保安副局長が市警備隊員に射殺される事件が発生した。警備隊員は勤務体制変更を巡る会議中、勤務地変更の可能性を示唆されて不満を抱き、発砲。加害者はその後、部屋に立てこもったが、軍警特殊戦術行動グループ(GATE)が約2時間の交渉を重ねた結果、投降・逮捕されたと同日付G1など(1)(2)(3)が報じた。
 アディルソン・クストジオ・モレイラ保安副局長(53)は6日、新市長の下での組織編成について話し合うため、市警備隊員らを市役所の会議室に呼んだ。
 会議中、モレイラ氏から勤務地変更の可能性ありと聞き、不満を覚えた市警備隊員のエンリケ・マリヴァル・デ・ソウザ容疑者が銃を取り出して、少なくとも6発を発砲。他の警備隊員は現場から逃げ出し、加害者は室内に閉じこもった。
 ソウザ容疑者は扉を封鎖してバリケードを築き、現場に約2時間にわたり立てこもったが、GATEの説得を受け、午後7時半頃に投降。容疑者は逮捕され、同市内の警察署に連行された。
 この間、市役所の廊下は封鎖され、市職員らは退去を命じられた。救急車や警察車両、消防車が多数待機し、現場は一時騒然となった。
 殺害されたモレイラ氏は同市役所で8年間勤務しており、ロジェリオ・リンス前市長の下で職務に就き、ジェルソン・ペソア新市長の下でも続投していた。
 一方、ソウザ容疑者は市警備隊で2年間勤務していたが、新市政下で配置換えの可能性を示唆されて怒りを爆発させたという。
 ペソア市長はこの事件を受け、3日間の服喪を宣言した。


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