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BRICS=インドネシアの正式加盟発表=地政学的戦略で影響力を加速

2025年1月8日

インドネシアのプラボウォ・スビアント大統領(右)と握手するルーラ大統領(左)(24年11月、リオG20サミット)(Foto: Ricardo Stuckert/PR)
インドネシアのプラボウォ・スビアント大統領(右)と握手するルーラ大統領(左)(24年11月、リオG20サミット)(Foto: Ricardo Stuckert/PR)

 ブラジル政府は6日、インドネシアがBRICSの正式加盟国として加わると発表した。この加盟は、BRICSが影響力拡大と加盟国数の増加を目指している中で実現したもので、ブラジルが議長国を務める今年初の重要な節目となったと、同日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)が報じた。
 インドネシアの人口は約2億8400万人で、世界で4番目に多い。また、世界銀行の購買力平価(PPP、各国通貨の購買力を物価水準で調整し、実質的な経済規模や生活水準を比較する指標)に基づく経済力では第10位に位置する。
 インドネシアの加盟発表は、BRICSがその影響力を広げ、数の増加を目指す中での重要な一歩であり、今後さらに多くの国が参加する可能性がある。BRICSは、インドネシアの加盟を歓迎する声明を発表し、特に同国が東南アジアで最大の経済規模を誇る国であり、同地域のリーダーとしての役割を果たすことが期待されていると述べた。また、BRICSはグローバルガバナンスの改革を推進し、南南協力の深化に寄与することを目指しているが、この拡大は単に経済的な側面にとどまらず、地政学的な影響力を拡大する意図も含んでいる。
 BRICSは、ブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国によって構成されていたが、2010年に南アフリカが加盟。2024年には、イラン、エジプト、アラブ首長国連邦、エチオピアの4カ国が加盟した上、「パートナー国」というカテゴリーを設け、正式加盟国ではないが会議に参加できる国の存在を認めることにした。パートナー国には、キューバ、トルコ、タイ、ナイジェリア、アルジェリアなど12カ国が名を連ねており、インドネシアと同様、今後BRICSに正式に加わることが予想されている。
 BRICSの拡大とパートナー国制度の創設は、ロシアと中国の地政学的影響力の強化を狙ったものであるとする専門家の意見がある。ブラジリア大学のジョゼ・ルイス・ダ・コスタ・オレイロ教授は、BRICS拡大は両国による覇権争いの一環であり、欧米諸国との間で行われている影響力の争いを反映していると指摘。新たな影響圏が形成され、経済的な利点よりも地政学的な関心が強いと説明した。
 同氏によると、BRICS拡大は既存の経済グループへの対抗力としても機能する。米国、欧州、日本を中心に構成されるG7と対極に位置するグループとしてのBRICSは、中国とロシアにとってより有利な勢力圏となる。BRICSの新加盟国は、地域的な影響力を強め、グローバルな経済秩序に対する新たな視点を提供することが期待されている。


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