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PCC構成員など1334人=サイジーニャ後、逃亡状態に

2025年1月10日

逃亡のリスクが高いと判断された囚人には電子足輪が着けられる(Foto: Ascom/Secretaria de Administração Penitenciária)
逃亡のリスクが高いと判断された囚人には電子足輪が着けられる(Foto: Ascom/Secretaria de Administração Penitenciária)

 サンパウロ州刑務所管理局(SAP)の発表によると、年末年始のサイジーニャ(服役囚が祝日に家族などと一緒に過ごすために一時的に外泊を許される恩恵、saída temporária)を許可された同州の囚人3万2397人のうち、1334人は刑務所に戻ってこなかった。サイジーニャの期間は2024年12月23日〜25年1月3日で、この間に新たな犯罪に手を染め、現行犯逮捕された服役囚も39人いたと、8日付バンジニュース(1)が報じた。
 SAPは、「囚人が刑務所に戻らないと、逃亡者とみなされ、一時的に外泊する恩恵も剥奪される。再逮捕された場合は、昼間の外出が認められず、厳重な監視下での服役が義務付けられることになる」と通知している。
 7日には、国内最大規模の犯罪集団である「州都第一コマンド(PCC)」の構成員が、サンパウロ市南部で逮捕された。警察によると、逮捕された男は2019年のサイジーニャの時から逃亡状態で、逮捕令状が出ていた。
 サンパウロ州保安局(SSP―SP)によると、パライゾポリス地区のファヴェーラ(貧民街)でパトロールを行っていた警官らは、ヘルメットを着用せずにバイクを運転していた男を発見。警察車両接近に気づいた男は近くの店に逃げ込んだが、警察はすぐに、男が裁判所から指名手配されていた人物であると特定した。
 また、男の逃走中は、警察官が群衆に囲まれて追跡を阻まれる場面があったため、その後の追跡には、警察の特殊行動部隊(BAEP)や軍警のヘリコプター「アギア」も投入された。
 逮捕された男は34歳で、「ゾイオ」という名前で知られており、殺人、強盗殺人未遂、窃盗、麻薬取引など、多数の前科があった。


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