マルサル氏=26年大統領選への出馬を表明=グスタヴォ・リマとの連携模索

8日付ポデール360など(1)(2)によると、2024年のサンパウロ市市長選の候補者だったパブロ・マルサル氏(労働刷新党・PRTB)が同日、26年の大統領選に立候補すると発表した。マルサル氏は、同様に出馬を表明している、大人気カントリー歌手で実業家のグスタヴォ・リマとの連携を模索しているという。
マルサル氏は出馬声明の中で、「26年、大統領選にPRTBから出馬する。起業家精神こそが国民を解放し、経済的発展を促進する鍵だ」と述べ、国の運営方法に大きな変化を求める有権者を惹きつけることを目指している。
同氏は、サンパウロ市市長選で170万票以上を獲得したが、3位に終わった。選挙期間中には、不正な形でのSNS上での選挙運動促進や、対立候補のギリェルメ・ボウロス(社会主義自由党・PSOL)に対するコカイン使用の言及などが問題視され、一時的にSNSアカウントを停止される事態に発展した。さらに、不正な資金調達の告発など、現在進行中の捜査にも直面している。これらの訴訟のいくつかでは既に提訴されているが、他の訴訟はまだ、選挙裁判所によって分析中であり、判決までの期限は設定されていない。これらの問題に関する司法判断は彼の出馬に影響を与え、最終的に彼の出馬資格を剥奪する可能性もあるとされている。
ポデール360の調査によれば、PRTBの党首レオナルド・アヴァランシェ氏は、マルサル氏とグスタヴォ・リマとの戦略的提携について協議を行っているという。リマは2日に大統領選に出馬すると発表したが、現在のところ、政党には所属していない。
また、声明ではPRTBが党名を変更し、「ブラジレイロ(Brasileiro)」に改名することも発表された。党側は改名の理由を「全国民の利益と希望を代表するため」と説明。党首のアヴァランシェ氏は、「この変革は、党の新たなアイデンティティを確立し、次回の選挙戦における党の存在感を強化するための重要な一歩である」と強調している。