ボルソナロ=トランプ就任式に招待受ける=最高裁にパスポート返還を要請

8日付ポデール360など(1)(2)(3)(4)によると、ボルソナロ前大統領は同日、自身のSNS上で米国のドナルド・トランプ次期大統領の就任式に招待されたことを明かした。また、同じ投稿で、同氏の弁護士であるパウロ・ブエノ氏が、最高裁のアレシャンドレ・デ・モラエス判事に対し、パスポートの返還を求める手続きを開始したとも述べた。ボルソナロ氏のパスポートは、ルーラ大統領の就任前に発生したクーデター未遂事件と三権中枢施設襲撃事件の調査の一環として、昨年2月に連警に押収され、現在は出国禁止となっている。
ボルソナロ氏はトランプ氏の就任式について、「非常に重要な歴史的なイベント」とし、「次期米大統領のドナルド・トランプ氏ならびに副大統領となるJ・D・ヴァンス氏から1月20日の就任式への招待を受け、大変光栄に思っている」と記した。
ボルソナロ氏はこのメッセージと共に、息子であるエドゥアルド・ボルソナロ連邦下議の動画を公開。その中でエドゥアルド氏は父親のパスポートを差し止めた司法の決定を批判した。また、トランプ氏はこの件に共感しているとし、「なぜなら、米国でのトランプ氏もまた、嫌悪すべき、忌まわしく、卑劣で無倫理な司法活動家による迫害の犠牲者だったからだ」と述べた。
ボルソナロ氏は米大統領選挙中にトランプ氏への支持を表明していた。昨年11月に公開した動画の中では、トランプ氏が政権に復帰することが「より良い世界をもたらすと確信している」と語り、「彼の政権下での米国の権力は偉大だった。だから戦争は起こらず、世界中に平和が広がっていた。今、我々は戦争を目の当たりにし、テロリズムの再来を見ている。また、検閲がすべての人々を拘束している」と主張していた。
ボルソナロ氏の支持者らは、もしモラエス判事がパスポートの変換を拒否すれば、最高裁とトランプ政権との外交危機がエスカレートする可能性があると語っている。
トランプ氏の2期目の任期開始を示す大統領就任式は、20日に首都ワシントンのキャピトルヒルで行われる予定だ。なお、ルーラ大統領は同式典には出席しない見込みだが、ブラジル外務省は代表として誰が派遣されるかは発表していない。