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イミグランテスに第3車線=2031年までに完成予定

2025年1月11日

イミグランテス街道(Foto: divulgação)
イミグランテス街道(Foto: divulgação)

 サンパウロ州政府は10日、イミグランテス道に第3車線を追加する計画を発表した。同道はサンパウロ市とバイシャーダ・サンチスタ地区を結ぶ主要幹線道路で、拡張により、サントス港までの慢性的な渋滞が緩和されることが期待されていると、9日付フォーリャ紙など(1)(2)が報じた。
 イミグランテス道は急な下り坂と長大なトンネルがあり、重車両、特に大型の貨物トラックが通行できないため、サントス港に向かうトラックはアンシエタ道を利用している。そのため、渋滞や通行の制限が輸出に関する効率性を損なう要因となっており、今回の第3車線追加が解決策として注目されている。
 新しい区間は山間部を通る全長21・5kmで、そのうち17kmがトンネル、残りの4kmが高架橋で構成される。新しいトンネルのうち1本は6kmに達し、国内最長となる見込みだ。新たに設けられる車線は重車両の通行を中心に想定しており、乗用車も利用できるが、バイシャーダ・サンチスタ方面への所要時間は現行より若干長くなる。新しい区間はイミグランテス道の43km地点から始まり、サントス港に近いクバトン工業団地付近を通るコーネゴ・ドメニコ・ランゴーニ道(州道55号線)の265km地点に接続する。
 この計画により、州政府は、重車両の通行能力が従来より145%増加すると見込んでいる。全車両で見ても、通行能力は25%向上するという。また、今回の拡張により、サントス港へのアクセスが円滑になり、輸出活動の効率化が期待されている。同港はブラジルの重要な貿易港であり、港へのアクセス渋滞の解消は国の経済活動にも大きな影響を与える。
 州政府は昨年、イミグランテス/アンシエタ道システムの運営を担当するエコヴィアス社に同道拡張のための実施計画を作成するよう指示している。エコヴィアス社は現在、計画の実施段階に向け、詳細な設計や工事の技術的指針をまとめており、最終的な工事計画は2026年に完成する予定だ。第3車線の建設はエコヴィアス社との契約に組み込まれ、同社が工事を担当することになる。
 予算はまだ確定していないが、6億〜8億レアルと見込まれており、工事の完了は31年を予定。この新設に伴い、通行料の値上げやコンセッション期間の延長、公的資金の拠出額、交通量の増加による収入の政府への配分などが検討されている。
 イミグランテス/アンシエタ道システムは既に、車両通行量が増え、限界に達している。特に、25年夏季のピーク時の通行量は360万台に達することが予測されており、拡張計画の必要性がさらに高まっている。


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