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イパチンガ市=異常な水竜巻で集中豪雨=土砂崩れ起き11人死亡

2025年1月14日

被災地での救助活動の様子(Foto:Divulgação/CBMMG)
被災地での救助活動の様子(Foto:Divulgação/CBMMG)

 12日未明、ミナス・ジェライス州東部ヴァレ・ド・アソ地域のイパチンガ市とサンタナ・ド・パライーゾ市を激しい集中豪雨が襲い、土砂崩れにより、11人の死者が発生と、消防局が発表した。13日付G1など(1)(2)(3)が報じている。
 イパチンガ市では8歳の子供2人と高齢者4人を含む10人の死亡が確認された。その内の5人は同一の家族だった。また、サンタナ・ド・パライーゾ市でも1人が死亡した。
 同地域では集中豪雨による土砂崩れや洪水、川の氾濫で、家屋や道路が大きな被害を受け、約220人が避難を余儀なくされている。
 イパチンガ市では最も激しい時は1時間に80ミリの雨が降るなど、204ミリの降水量を記録。市役所は豪雨の原因として「水龍巻(上空まで続く渦巻くような大気の流れ、トロンバ・ダグア)」を挙げており、この現象による強い雨が河川の氾濫や広範囲での浸水、土砂崩れを誘発したと説明している。グスタヴォ・ヌネス市長は、これほど強い雨になるとは予測されておらず、市民の事前に備えることができていなかったと指摘した。(4)
 同市長は180日間の「非常事態」を宣言し、被災者の避難所としてイパチンガン・スタジアムを開放した。
 ロメウ・ゼマ・ミナス・ジェライス州知事は13日に被災地を訪れ、土砂崩れや浸水の影響、また避難者への支援活動の様子を視察した。(5)
 ゼマ知事は、州政府としての被災者への支援を強化し、必要な物資や避難所を提供する準備が整っていることを強調。また、自身の公式SNSで「救助活動は続いており、今後も全面的に支援を行っていく」と述べ、避難者や住民に対して安全な場所を確保するよう呼びかけた。
 さらに、「防災局がサポートを行っているので、心配せずに頼ってほしい」と述べ、住民への支援を続ける意向を表明した。
 なお、今回の11人を含めた同州の夏の雨による死者は、24人に増えた。(6)


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