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25年への思い込め揮毫=茨城書道教室忘年会

2025年1月15日

午前中の揮毫の様子
午前中の揮毫の様子

 ブラジル茨城県人会書道教室(山本郁香部長)の忘年会が去る12月21日、サンパウロ市アクリマソン区の同県人会館で開かれ、墨絵教室の生徒も加わり、約30人が一堂に会した。
 当日、午前中は漢字や墨絵を大筆でふるう「揮毫(大書き)」が行われ、参加者全員が25年への思いを込めて一文字の漢字などを書きあげた。
 指導者の小林月仙氏(89)も墨絵と漢字を披露。縁起物の「海老遊泳」をはじめ、25年の干支である「ヘビ」と竹のほか、「和楽」という漢字を3種類の書体で書き、参加者からは感嘆の声があがっていた。
 正午過ぎからは昼食を兼ねた忘年会に移行し、山本部長が「今年(24年)は大勢の若い人が入ってくれて、賑やかで楽しかったですね。これからも怠けずに続けて来てください」とあいさつ。生徒への活動継続を促しながら、小林氏、西谷律子氏、田中敬子氏の3人の指導者への感謝の気持ちを表した。
 引き続き、指導者の小林氏の音頭で乾杯が行われた。小林氏は24年を振り返り、「1月には文協で文化展を行い、7月は県連日本祭りにも出展。10月は『墨の芸術展』を開催できるなど良い年だった」と感想を語った。また25年の抱負については、若い生徒が数多く入ったことに触れ、「大切なのは交流を深めていくこと」と強調していた。

小林氏(右から3人目)の音頭で乾杯
小林氏(右から3人目)の音頭で乾杯

 午前中の揮毫で「巳」の文字を書いた本田美津保(みつほ)さん(86、長崎県出身)は「書道は何年も前からやっていましたが、コロナ禍で休んだ後、元に戻ってからは少しずつ前にやっていたことを思い出しながら主人と一緒に楽しんでいます」と微笑んだ。
 美津保さんの夫の本田昭三さん(87、長崎県出身)は「10年ほど前、最初は家内を(書道教室に)送り迎えしていたことがきっかけで書道を始めた」と語り、この日は「覚」の揮毫を書きあげるなどして充実した表情を見せていた。


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