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ブルマジーニョ=0~6歳児の尿に重金属=ダム崩壊事故の影響悪化

2025年1月28日

開設されたばかりの記念館を訪れた人々(Divulgação/Olhar Infinito)
開設されたばかりの記念館を訪れた人々(Divulgação/Olhar Infinito)

 2019年1月25日にミナス州ブルマジーニョにあるVale社のコレゴ・ド・フェイジョン鉱山で起きた鉱滓ダム崩壊事故から丸6年となる25日、この事故で亡くなった270人の犠牲者を覚え、追悼するための記念館が開設されたと同日付G1サイトなど(1)(2)が報じた。
 土の色を基調とした記念館は1500平米を有し、9ヘクタールの敷地には死者272人(犠牲者には妊婦2人が含まれていたため、胎児2人を含めた数)を覚えるための272本の樹が植えられ、巨大な記念碑も建てられている。
 他方、26日付アジェンシア・ブラジルなど(3)(4)(5)(6)によると、24日には1200万立方メートルとも400億リットルともいわれた鉱滓の影響が今も残っていることを示す研究結果が発表され、ダム被害住民運動(MAB)が25日、事故で被害を受けた住民の状況監視のための健康プロトコルを作成する必要を訴えた。
 オズワルド・クルス財団(Fiocruz)によると、2023年に採取したた0~6歳児の尿を解析した結果、全員からカドミウム、ヒ素、水銀、鉛、マンガンの5種類の金属の内、最低一つが検出された。しかも、ヒ素の場合、基準値を超えるレベルだった子供は57%で、2021年調査での42%を超えた。前回検査より数字が悪化したことは、重金属にさらされる状況が続いていることを示しているという。
 鉱滓の影響は子供だけでなく、大人のサンプルからも約20%で高濃度のヒ素が検出された。ただし、青少年では基準値を超える金属が検出された割合は減ったという。
 他方、高コレステロールなどの一部の疾患の有病率は4・7%が10・1%に上昇。肺気腫、慢性気管支炎、慢性閉そく性肺疾患を含む症候群の有病率も2・7%が10・7%に急上昇したという。
 生物学的な限界を超える水準だった項目が一つでもある人は、医学的な評価も必要とされている。

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