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PT会計殺人事件=被告に自宅軟禁の暫定令=20年の実刑判決の翌日

2025年2月18日

グアラーニョ被告(Reproducao)
グアラーニョ被告(Reproducao)

 【既報関連】パラナ州でルーラ大統領の労働者党(PT)同州支部の会計担当者を殺害した件で13日に20年の実刑判決を受けた被告が、体調不良を理由に14日に自宅軟禁での受刑を認める司法判断を受け、釈放された。14日付G1サイトなど(1)(2)(3)が報じている。
 ボルソナロ前大統領支持者で元刑務所警官のジョルジェ・ジョゼ・ダ・ロッシャ・グアラーニョ被告は2022年7月、自分も関与する施設でマルセロ・アルーダ氏が50歳の誕生パーティを開くことを快く思わず、パーティ会場を視察中、追い返されたため、銃を手に会場に戻ると、アルーダ氏の妻の制止を振り切って会場に入り、銃を乱射。アルーダ氏殺害で20年の実刑判決を受けた。
 同被告は自宅軟禁の状態で判決を待っていたが、有罪判決後、クリチバ大都市圏のピニャイス医療複合刑務所に収容された。だが、その翌日、パラナ州地裁のガマリエル・セメ・スカッフィ判事がグアラーニョ被告の体調不良を理由に出されていた人身保護令適用を認め、同被告を自宅受刑とする司法判断を出した。
 これはグアラーニョ被告の弁護人の求めを受け入れたものだ。同被告が銃撃を行った時、現場は銃撃戦さながらになり、同被告も9発を被弾。動けなくなった同被告は会場に居合わせた人たちから5分間にわたりリンチを受け、顎の骨を完全に砕かれて歯と骨を失った。弁護士が提出した人身保護令適用要請には、銃弾の一部は頭蓋骨や脳塊の左側部分などに残っており、自由歩行もできない状態であることも記されている。グアラーニョ氏は健康上の理由で、24年9月から自宅受刑の状態に置かれていた。
 同被告は、この司法命令後、電子足環をはめた上で釈放され、同日中に自宅に戻った。また、同件に関係のある人物や証人との接触は禁じられているが、医療上の理由の場合は外出も許されている。
 この司法命令は暫定令で、訴訟の本案についての正式な判決は30日以内に下される。


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