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オレンジ生産=24/25農年は大幅減=生産量36年間で最低か

2025年2月20日

雨到来で収量予測が回復したオレンジ(Divulgação Fundecitrus)
雨到来で収量予測が回復したオレンジ(Divulgação Fundecitrus)

 柑橘類保護基金(Fundecitrus)が10日、2024/25農年のオレンジの生産量に関する最新見通しを発表したと同日付アグロバンジなど(1)(2)が報じた。
 それによると、サンパウロ州やミナス州の一部での雨が干ばつや高温で生産性が落ちていたオレンジ栽培地域に恩恵をもたらしたことで、生産量は24年12月に発表された前回予想の40・8キログラム入りで2億2314万箱を2・4%上回る、2億2852万箱に上方修正された。それでも、今農年開始時に予想されていた2億3238万箱を1・7%、2023/24農年の実績を24・36%下回り、過去36年間で最低となる見込みだ。
 雨の恩恵は、ペラオレンジとナタールオレンジと呼ばれる品種の4番目の開花果実の大きさの増加という形で確認されているという。
 全ての品種で考えると、40・8キロの箱を作るのに必要な実は258個で、12月に行われた再推定時より3個減った。1~3番花の平均重量は161グラムだったが、4番花の果実は24年12月の予測より20グラム増え、146グラムとなった。まだ収穫されていない果実の大半は開花が遅れた4番花のもので、平均重量は158グラムとなる見込み。
 前回の再推定値と比べて収穫量が増えたもう一つの要因は、ヴァレンシア、フォーリャ・ムルシャ、ナタールの3種の減少率が19%から18%に低下したことだ。落下率の低下は、1、2番花の果実の早期収穫と、この時期の実がそれ以前の収穫期よりも少ないためだ。
 生産量の約89%は1月中旬までに収穫されたと見られており、早生種のオレンジはほぼ収穫されているが、今農年終了までにはまだ、ペラ・リオ種の15%、ヴァレンシア種とフォーリャ・ムルシャ種の16%、ナタール種の10%が収穫される見込みだという。
 なお、同基金はミナス州三角地帯の24/25農年の収量について、40・8キロ入りで1488万箱で、2023/24農年を46・5%下回るとの予想も発表している。(3)
 なお、米国農務省(USDA)は10日、24/25農年のブラジルのオレンジ生産量は40・8キロ入りの箱3億個にあたる1230万トンとの予想を発表した。この数字はブラジル国内での予想を上回っているが、この予想が的中した場合も過去36年間で最低の取引量となる見込みだという。
 なお、USDAは25/26農年の収量を3億2千万箱(1300万トン)と予想している。(4)(5)


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