タルシジオ=大統領選出馬、本人否定も=側近やPL関係者は認める

18日、タルシジオ・デ・フレイタス・サンパウロ州知事(共和者・RP)は、同日付フォーリャ紙(1)で報じられた、「ボルソナロ氏が望むなら」との条件付きで2026年の大統領選出馬を内々で受諾したとの報道を否定した。
事の発端は、この日の12時42分にフォーリャ紙の電子版で上がった報道だった。それによると、タルシジオ氏は先週の末頃、サンパウロ州政府の側近やボルソナロ前大統領の自由党(PL)の党員に対し、「それがボルソナロ氏の望みであるのなら、大統領選への出馬を受けるつもりだ」と語ったとされている。
この記事も、タルシジオ氏からその旨を聞いたとする人たちの証言に基づいているが、その証言者たちも、26年選挙でのタルシジオ氏の第一希望はあくまでサンパウロ州知事選での再選だという。
この報道後、タルシジオ氏はその内容を否定した。「大統領選の候補者になるつもりはないし、興味もない。側近たちの興味で語ったにすぎない」と、同氏はフォーリャ紙に対して語っている。
だが、フォーリャ紙は、タルシジオ氏から抗議を受けた後での報道でも、同氏がかねてから「大統領候補はボルソナロ氏か、ボルソナロ氏が勧める誰か」という言い回しを続けていることや、タルシジオ氏が昨年、側近に対して大統領選出馬受諾の意思があることを伝えたことを報じている。
サンパウロ州政府の側近によると、タルシジオ氏は軍隊時代のヒエラルキーを相当重視する性格で、ボルソナロ氏に無礼にならないよう振舞っているとの見方もある。