サンパウロ市=サンマルシェが民事再生へ=富裕増向けスーパー、負債6億レ

サンパウロ市のスーパーマーケット・チェーンのサンマルシェが6億レアルを超える負債を抱え、民事再生の手続きに入ったと19日付エスタード紙(1)が報じている。
サンマルシェは今週、サンパウロ州地裁第1法廷に対し、民事再生の手続きを行い、6億3900万レアルに膨れ上がった負債の返済方法の再編成を申し出た。
同地裁のジョアール・ジュアレス・アモリン判事は債務返済を延長なしで60日間差し止め、この期間内に再編成を行うよう命じた。
サンマルシェは1月に、キャッシュフローで1千万レアルの赤字となっていた。同月の収益は9400万レアルだったが、月の返済額が1億300万レアルに膨れ上っていた。サンマルシェは、利子の利率上昇に支払いがついていかないことを返済再編成の理由に挙げている。
60日の間、店舗は通常通りの運営を継続することができる。
サンマルシェは2002年に富裕層向けのスーパーとして経営を始め、現在、サンパウロ市内に33の店舗を構える。
サンマルシェは2024年に13億2千万レアルを売り上げた。これは2019年の7億2400万レアルを大きく上回っている。同スーパーには2016年から、米国のファンド、Lカタートンが資本参入しているが、同ファンドが株の売却を検討しているという。