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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(113)

2025年2月25日

 男子の場合は、帰国して兵隊さんになり従軍することに憧れる子が多かった。
 やがて彼らが青年期に入る頃、日系社会は騒乱期を迎えるが、その騒乱の中に身を投じる青年が、少なからず出ることになる。
 ここで、参考までに、彼らの内の幾人かを紹介しておく。
 サンパウロ州のほぼ中央部、バウルーを起点に西北西へ伸びるパウリスタ延長線沿線の開拓地に、三人の少年(もしくは若者)が居た。(以下のポ語地名は、サンパウロを除き、すべて同沿線の開拓地)
 内、一人は日高徳一といった。遥か後年の二〇〇一年、筆者は知己となった。マリリアで息子さんたちと、自転車の修理店を何店か営んでいた...

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